富岡西・選手紹介/11 自主練習で守備成長 久龍海人内野手(2年) /徳島
<第91回選抜高校野球> 11年ぶりの四国大会出場がかかった昨秋の県大会3位決定戦で、遊撃手を任された。小川浩監督(58)から、準備しておくように言われてはいたが、初の公式戦出場で緊張し体がこわ張った。しかし、チームメートから「思い切ってやろう」と声をかけられ気持ちが和らぎ、無失策でチームの勝利に貢献した。守備にも自信がつき、自分にとって大きな糧となった。 父の影響で野球を始め、県南の高校では一番、甲子園に近いと思い、富岡西を選んだ。入学して守備の成長を実感する。「ボールに対して低い体勢で入れるようになり、送球も良くなった」。更に磨きをかけようと、動画から練習方法などを学び、自主練習で取り入れている。 昨夏の徳島大会準決勝での鳴門戦が心に残っている。互いにみるみると形勢逆転していく姿を見て「野球はこういうことがあるのか」と、スタンドから応援していて身震いがした。最後まで勝利を過信せず戦い抜く精神を学んだ。「センバツではピンチが来ても自分の守備で流れを変えて、チームの勝利に貢献したい」と力強く話した。【岩本桜】