【スマホ依存】断ち切れる?「タイムボクシング」でネットやSNSと距離を置ける
一日のうち、あなたはどれだけの時間をインターネットやSNSに費やしているだろう。2022年にイギリスで行われた調査によると、大人が仕事以外でTVを含む「画面を見ている時間」は平均5時間以上だという。では、インターネットやTV、SNSに費やす時間を減らし、より有効に活用する最も効果的な方法は何だろうか? 【写真】使いすぎかも…SNS疲れを予防する6つの方法 集中する時間と休憩時間を交互に設定する「ポモドーロ・テクニック」や、タスクを緊急度と優先度で分類する「時間管理のマトリックス」、意図的にSNSを見る時間を制限するアプリなど、タイムマネジメントの手法は数多く存在するが、そのなかでもおすすめしたいのが「タイムボクシング」。 スマートフォンやPCのカレンダーで自身の予定を管理している人なら、イメージしやすいかもしれない。特定のタスクにかかる「時間の枠=タイムボックス」を決めて、その枠をスケジュールにはめ込んでいく方法だ。この考え方自体は1980年代からあるものだが、近年改めて注目を浴びている。 ここでは、企業の人材育成やスキル向上をサポートするフィルタード・ドットコムの共同創業者でCEOのマーク・ザオ・サンダーズさんが提唱する「タイムボクシング」について詳しく解説。PCやスマートフォンの画面を見ているうちに、あっという間に一日が終わってしまうという人は、ぜひチェックしてみて。 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
「タイムボクシング」とは?
ザオ・サンダーズさんは、2018年に『Harvard Business Review』誌で、またその後も自身初の著書『Timeboxing: The Power of Doing One Thing at a Time』で、タイムボクシングの効果について紹介している。 彼によると、この手法によって生産性が倍増し、一日をよりコントロールできるようになり、キャリア初期に感じていた慌ただしさやストレスから解放され、優先順位をつけて仕事に取り組めるようになったそう。 デバイスに縛られすぎて複雑化する日常のなかで、いくつもの仕事を並行してこなすのではなく、ひとつずつ進めていくのが、タイムボクシングの特徴。 「やるべきことであふれかえっているなか、『これだけをやればOK』ということが明確になっていて、そこに集中する習慣さえついてしまえば、ストレスからも解放されます」と説明している。 また、複数のタスクやツールを行き来する、マルチタスクやコンテキストスイッチへの対抗手段にもなるという。 「何かの作業をしていても、通知がくるとメールやチャットを確認してしまい、すぐに30分ほどたってしまう。気がそれてしまい、何をするつもりだったかわからなくなり、ストレスやイライラをため込んでしまう。そういったことが、当たり前に起きています」とザオ・サンダーズさん。 そんな経験をしたことがある人は、特に実践してみてほしい。