ホテル敷地内でタクシー乗務員に暴行 米兵強盗未遂 那覇の中心部での事件に住民も不安 沖縄
21日早朝、那覇市おもろまちのホテル敷地内で米軍キャンプ・シュワブ所属の海兵隊伍長の男がタクシー乗務員の男性に暴行を加え、タクシーを奪い取ろうとした強盗未遂事件。同日午前8時半ごろ、現場のホテル玄関前では、警察の捜査員が被害を受けたタクシー乗務員から聞き取りや車両など証拠品の調べなどを進める様子を、ホテル利用客や通行人らが不安な表情で眺めていた。 【現場写真あり】米海兵隊員がタクシー強奪図る 70代運転手に暴行、運転席に乗り込む 強盗未遂容疑で警察が身柄確保
事件現場となったのはゆいレールおもろまち駅近くにそびえ立つ高層ホテルの敷地内。ホテルが面する那覇中環状線沿いには大型商業施設や県立博物館・美術館、飲食店などが立ち並び、多くの県民や観光客が足を運ぶ。 ホテルの近くに住む50代男性は「午前7時半ごろに犬の散歩のため外に出たところ、パトカーが次から次へと駆けつけて警察官が現場を調べていた。いつもは静かな場所なので朝からびっくりした」と不安げに語った。 名護の米軍基地所属の米兵が早朝、那覇の中心部にいた理由について、県警は「捜査中」としている。 県内では2008年に沖縄市で公務外の米兵2人によるタクシー強盗致傷事件が発生した。米軍の支払い分を除いた額を日本政府が肩代わりする「SACO見舞金」について争った訴訟を巡り、今月16日、最高裁は保証金元金や遅延損害金を含む保証金の支払いを国に求めた遺族の請求を棄却している。
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