5児の父親・つるの剛士流「寝かしつけのコツ」大家族の入眠ルーティーンとは?
就寝時間と起床時間は決めて、“いつもの”生活リズムを整える
うちの場合、4人目が生まれたときに、赤ちゃんは夫婦の部屋、3人の子どもは子ども部屋に2段ベッドと小さな子ども用ベッドを置いて寝ていました。 就寝時間は21時半と決めていましたが、その日のスケジュールや体調によっては、もちろんずれることもあります。子どもって、基本的には“眠くなれば寝る”ものなので、起きていてくれって頼んでも、眠くなれば食事中にだって寝てしまうでしょう? 逆に日中、あまり動かずに過ごして、体力が有り余っていれば、夜中まで元気で動き回っていることも。だから、そんな日はあきらめるしかない。でも「就寝時間と起床時間を決めておく」ことは必要なこと。生活リズムって、親が意識して整えてあげないと、身につかないものですからね。 幼稚園に登園してくる子どもたちの様子を見ていると、休日明けは、ぐずっていたり、元気がなかったりすることがあります。それは、前日、遅くまで遊んでいて、寝不足が原因のことも多いです。もちろん、貴重な休日ですから、家族で一緒に過ごす時間も大切。そんな中での夜更かしもまた楽しくて、いい思い出となることだから、決して悪いことではないんです。でも、そこからは徐々に軌道修正をして“いつもの”生活リズムに戻していくことも、子どもにとって大切なことだと思います。 ゆんぱか:子どもの遊びたい気持ちは尊重しつつ、生活習慣をきちんとルーティン化されていたのですね。我が家も子どもが増えてルーティンをより意識してから、子どもの睡眠を確保できるようになりました。一方で「時間になっても寝たくないと子どもがぐずってしまう」というご相談も頻繁に寄せられます。つるの家ではどうでしたか? つるの剛士:ベッドに入ると楽しいことがあるぞ、とうちの子どもたちは思っていたようです
つるの家の入眠ルーティーンは?
つるの家では就寝時間になると、子どもたちが各々、読んでほしい本を書棚から持ってきて、ベッドに入るんです。部屋は薄暗くして、ベッドサイドのランプの下で読み聞かせタイム。そして、全部読み終わったら「お休みなさい」って消灯。親は子ども部屋から出ていきます。その後、子どもたちだけでヒソヒソ話していることもあっったけれど、そこは関知せずの態度で、子どもたちに任せていました。 絵本の読み聞かせは、職業柄、力が入っていましたよ。声優風に声を作ってキャラクターを演じてみたり、ストーリーをアレンジしてオリジナルバージョンにしてみたりと、「ママとはひと味ちがうでしょ?」「パパのほうがおもしろいよね!」って、変な対抗意識を持ったりして(笑)。ある時には『ちょっとだけ』(福音館)という絵本の読み聞かせをしながら、僕が大号泣してしまった……なんてこともありました。 就寝前の流れを「誘眠儀式」とも呼びますが、それぞれの家庭に合った形があっていいと思います。肝心なのは、子どもが気持ちよく、落ち着いた環境で、眠りにつけるようにしてあげること。うちの場合は、ベッドでの読み聞かせが「就寝前のお楽しみタイム」として定着しました。 ゆんぱか:ベッドに入ると楽しいことがあると思わせるのはとても良い方法ですね! 絵本の読み聞かせはつい「してあげるもの」と思いがちですが、親側も一緒になって楽しめると親子の幸福感が高まりそうだなと感じました。我が家も寝る前の絵本タイムがあるので、もっとその時間を楽しもうと思います! そして、もうひとつ大切なのが、子どもたちが寝た後の「夫婦の時間」です。ちょっとお茶を飲みながら、ママから今日一日の話を聞いたり、他愛もないおしゃべりをしたりと、お互い今日もごくろうさまでした! の時間を持つことは、夫婦&家庭円満につながっていくと思うんです。 ゆんぱか:今回「つるの家の夫婦円満の秘訣を知りたい」という声が多かったのですが、ご夫婦で会話をする時間を大切にされていたのですね。たしかに、今日あったことを夫に話せた日は不思議と感情が消化できたような気持ちになります。子どもがいると夫婦の時間をつくるのは至難の業ですが、なにか特別なことをしなくても日々の積み重ねが大事なのだと改めて感じました。本当にありがとうございました。