舞台上から見た弾劾集会…「ペンライト以外にも光を放つあらゆるものがあった」=韓国
「ペンライト以外にも、光を放つあらゆるものを持ってきていました。市民が自分で持てるもの、やれることはすべてやった感じがします」 今月14日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会前で行われた「汎国民ろうそく大行進」の舞台上で司会を務めた市民団体「参与連帯」のイ・ジヒョン事務処長は、12・3内乱以降に行われた数々の集会を「色とりどりの光」として記憶している。弾劾案の可決直後の「国民が勝利した」というイさんの叫びは、宣言であるだけでなく、その色とりどりの輝くものたちにささげる言葉でもあった。 集会を引っ張ったのは、戒厳で奪われそうになった自由を完璧に表現した市民だった。イさんは15日のハンギョレの電話取材に対し、「主催者側が提供したプラカードのほかにも、奇抜で機知に富んだ文言をスマートフォンに書いてきていた。透明なアイスクリーム容器の中に電球を入れたものを作ってきた人も見た。多彩で多様だった」と語った。主催団体とその会員が中心だった内乱以前の集会とは異なり、様々な階層や世代がありのままに調和した風景だった。 集会を準備する団体の役割も、その多様な市民の中で誰も疎外されることなく自由な声があげられるようにすることだった。特に気を使ったのは、集会の雰囲気を引っ張った10~30代の若者と女性たちにとって安全な集会を作ること。イさんは「集会で流す音楽のリクエストは約2万件に達したが、差別や嫌悪が懸念される歌は省いた」と話した。集会現場の電光掲示板には「集会発言の際には、女性、性的マイノリティー、障害者、青少年、移住民などの社会的マイノリティーを差別したり排除したりすることは言わない」という内容の含まれる「平等で民主的な集会のための参加者の約束」が繰り返し表示された。 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の罷免を要求する市民集会は、16日夕刻からソウルの光化門(クァンファムン)で改めて続けられる。イさんは「韓国社会が今後どこに向かって行くかをも示す集会を作りたい。集会だけでなく、エネルギーを発散し、志を寄せていけるよう、市民が参加する様々な行事を準備している」と語った。 イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )