50代です。NISAで資産運用を始めたら、老後のお金は増えますか?
50代になると、そろそろ老後の生活に向けて、本格的に準備を始める頃です。少しでも経済的に豊かに暮らしたいと、50代からさらにお金をためようとする人も多いでしょう。 特に、投資でもうかった利益が非課税となるNISA制度は、年齢制限がないので、50代でも活用することができます。今回は、50代の方が資産運用を始めた場合、どのくらいお金を増やすことができるのか、シミュレーションをしてみましょう。
50代でもNISAは利用できる
売買益や分配金などに税金がかからなくなるNISAは、どの年代の人にとってもお得な制度です。NISA制度は、18歳以上の方なら利用でき、上限の年齢制限はありません。そのため、50代の方はもちろん、80代など高齢者になってもお得に資産運用を続けることができます。 日本の平均寿命の長さは世界的に見てもトップクラスで、80代でも元気に生活しているお年寄りの方がたくさんいます。50歳から資産運用を始めても、80代まで30年間も運用期間を確保できるので、大幅にお金を増やすことができる可能性があります。 資産運用を始めるのに、遅すぎるという年齢はありません。あきらめずにぜひチャレンジしてみましょう。
月10万円を積立投資した場合
では実際に、50代の方が毎月10万円ずつ積み立て投資をした例をシミュレーションしてみましょう。年率5%で運用できたとすると、15年後には、図表1のようにお金を増やすことができる可能性があります。 ■図表1
(金融庁の資産運用シミュレーションより抜粋) <投資条件> ・毎月投資額:10万円 ・想定利回り:年率5% <投資結果> ・3年後 :合計387万5000円(投資元本360万円、運用利益27万5000円) ・9年後 :合計1360万4000円(投資元本1080万円、運用利益280万4000円) ・15年後:合計2672万9000円(投資元本1800万円、運用利益872万9000円) NISAでは、利益にかかる税金が非課税となります。 例えば、このシミュレーションにおける15年後の利益は、872万9000円です。これがNISA口座ではなく課税口座で得た収益だった場合は、そのうち約20%に当たる、174万5800円が課税されてしまいます。しかし、NISA口座は非課税となるので、この税金は払う必要がありません。 また、NISAの投資上限額は1人につき1800万円までとなっています。毎月10万円ずつ投資をすると15年間で上限に達しますが、その後はそのままNISA口座で保有しつづけることが可能です。