ホーバークラフト運航会社に苦言「法令順守と安全第一を改めて強く要請したい」…大分県知事
大分県・別府湾で11月、約15年ぶりに復活したホーバークラフトの旅客船を巡り、訓練中の事故を国に報告しなかったなどとして、運航会社「大分第一ホーバードライブ」(大分市)で訓練に携わった船長ら7人が船員法違反容疑で書類送検された事件で、同県の佐藤知事は3日の定例記者会見で、同社に対し、改めて安全確保と法令順守を求める考えを示した。 【動画】ホーバークラフトをドローンで撮影
事件を巡っては、大分海上保安部が3月2、21日の操船訓練で事故を起こしながら国に報告しなかったなどとして、船長ら7人を大分区検に書類送検した。
県によると、同21日を含む過去4件の事故は公表されていたが、同2日の事故については同社から報告がなく、把握していなかった。
同社は県の聞き取りに対し、「空港側で壁に当たったが、船や壁に損傷がなかった」という趣旨の説明をしているという。
佐藤知事は「船も壁も傷んでいないが、リスク管理上、こういったことが重なると大きな事故につながる。法令順守と安全第一を改めて強く要請したい」と述べた。