大手同人即売会コミケ、グッコミの日程が重複 万博などの影響で再調整ができず
2025年夏の同人誌即売会「コミックマーケット 106(C106)」と「GOOD COMIC CITY 31 大阪」で、開催日程が一部重複することが明らかとなった。 【写真】炎天下にできた脅威の行列、コミケ会場現地の様子 コミックマーケット準備会が主催する「コミックマーケット 106」は、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で2025年8月16日(土)~17日(日)の2日間開催。 赤ブーブー通信社が主催する「GOOD COMIC CITY 31 大阪」は、インテックス大阪で8月17日に開催される。
東京ビッグサイト改修、大阪・関西万博開催の影響で調整不可能に
2024年10月25日(金)、コミックマーケット準備会と赤ブーブー通信社は共同声明を発表。 声明によれば、「コミックマーケット 106」については、東京ビッグサイトの大規模改修工事により、西展示場および東1~3ホールが使えない時期があるため、イベント開催スケジュールがタイトに。 そのため、コミックマーケット準備会が希望した日程にならなかったという。 対して「GOOD COMIC CITY 31 大阪」については、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催もあり、インテックス大阪で行われる他のイベントも多いと説明。 「コミックマーケット 106」との重複を避けるべく対応を検討したものの、開催日程の再調整は不可能だったと綴っている。
「日程の選択に余地がなかったことを、ご理解いただけますと幸いです」
「コミックマーケット」と「GOOD COMIC CITY」は、どちらも作品や男性向け・女性向けを問わず出展可能なオールジャンルの同人誌即売会。 しかし近年は、赤ブーブー通信社が女性向け同人作品のオンリーイベントを積極的に行っていることもあり、ゆるやかに男女のすみ分けが進んでいる。 両者の同時開催は、印刷・運搬業者への負担増加などが予想されるが、果たしてどのような影響が出るのだろうか。 コミックマーケット準備会と赤ブーブー通信社は、両イベントの参加者および印刷・運搬業者に対し「負担をおかけすることになりますが、両イベントとも日程の選択に余地がなかったことを、ご理解いただけますと幸いです」と呼びかけている。
KAI-YOU編集部