ジョン・メイヤー、米LA山火事で“何もかも失った”人々にメッセージを送る

　ジョン・メイヤーが、米ロサンゼルス郡全域を襲った壊滅的な山火事の被害者たちにメッセージを送った。彼らが今週被った多くの損失は本当に、そして悲劇的に、かけがえのないものだったと彼は認識している。 　メイヤーは自身のインスタグラムで、97歳の父親リチャードの写真が収められたファイルの写真を共有した。ファイルの中身には、”赤ん坊の頃から、教育者、夫、父親としての人生”が収められており、シンガー・ソングライターである彼はそれを“自分が所有する中で最も価値のあるもの”と呼んだ。 　彼はキャプションに、「これは時を超えて存在し続ける彼の人生の唯一の証拠です。（報道で）読むような、人々が自宅から持ち出した”書類”とはこのことです。火災で何もかも失ったという話を聞いた場合、そのすべてではないにしても、その多くがこれです。大丈夫だと言う人々は、フォルダやアルバムをまだ持っています。立ち直れない人々は、それらを失ってしまったのです」と書いている。 　現地時間2025年1月7日に避難命令が出された際、多くの人々は二度と戻れないかもしれない家から立ち退く前に、家族やペットを集め、持ち出せるものを手にするために、ほんの数分しか時間がなかった。メイヤーのキャプションは、必要不可欠なもの以外の、取り返しのつかない思い出の品などを持ち出す時間のなかった人々に向けて書かれたものだった。 　彼は、「計り知れない人命の喪失のすぐ後ろには、命の証の喪失があります。僕は祈りを捧げることはしませんが、今夜はそれらを失ってしまったすべての人々のために祈りを捧げようと思います。芸術品やコレクター・アイテムのことではありません。写真、手紙、卒業記念指輪、眼鏡、そして愛する人たちが確かにここにいたことを思い出させてくれる品々です。多くのものを失った人々が、家族や友人から何らかの希望や支えを見出せることを願っています」と綴っている。 　メッセージの最後に、メイヤーは皆に「安全を確保し、自分自身と互いの安全に気を配り、時には見えにくいこともありますが、人間性とそれがもたらすものは健在であることを信じてください。これは本当に深刻です」と呼びかけた。 　1月7日からロサンゼルス郡全域で発生している複数の火災により、5人の死亡が確認されている。9日の深夜には、ケネス火災と呼ばれる最新の火災がカラバサス地域を脅かした。米ビルボードは、大規模な火災の被害を受けたミュージシャンや音楽業界の専門家を支援する組織の最新リスト、また、火災によりキャンセルまたは延期となったイベントやコンサートの最新情報をまとめている。