【マイルCS 俺のチェックポイント】英国馬チャリン日本の馬場への適性は? 初コンタクトのムーア騎手「コースは問題ない」
マイルCSの追い切りが13日、東西トレセンと京都競馬場で行われた。「俺のチェックポイント」3日目は、大阪サンスポの山口大輝記者が、ただ一頭、外国から参戦するチャリンの追い切りを京都競馬場で確認。今年、GⅠを3勝している実力馬だが、日本の速い馬場に対応できるのか? 適性の有無をチェックした。 午前5時に大阪の自宅を出発して、京都競馬場へ。夜明け前の出勤でも外国馬チャリンの走りをこの目で確認するためなら、眠気も吹っ飛ぶというものだ。GⅠ3勝は今回のメンバーでは最多。全て今年挙げていて勢い、実績はナンバーワンといっていい。 気になるのは日本の馬場への適性。欧州各国は時計のかかる馬場が多い。フランスのドーヴィルで行われたジャックルマロワ賞を1分33秒9というなかなかのタイムで勝っているものの、京都競馬場の快速馬場に対応できるのか? 本番と同じ芝コースでの追い切りに注目した。 午前7時過ぎにムーア騎手を背に登場し、8ハロンからスタート。残り6ハロンでペースを上げ、3、4コーナーで徐々に加速。馬なりながら直線はパワフルなフットワークを繰り出し、6ハロン81秒1─12秒2をマーク。時計以上にいい動きに見えた。 ムーア騎手は今回が初コンビで、この日が初コンタクト。「最後の微調整という感じ。速い馬場やコース形態なども上手にこなしていました。息遣いもよかったし、仕上がりはいいと思います」と満足げだ。GⅠ3勝は全て直線コース。その辺はどうなのか? 「右回りの競馬場も経験していますし、特にパリロンシャンは下り坂があって、直線の距離も京都に似ている。今回のコースは問題ないと思います」と強調した。 ヴァリアン調教師も「とても快適そうに馬場をこなしているように見えました。イギリスでは速い馬場でトップパフォーマンスを見せています」とうなずく。また、初来日についても「冷静で落ち着いており、エネルギーを無駄にするようなことをしません」と自信をのぞかせた。 今回がラストランで、この後はフランスで種牡馬入りすることが決まっている。有終の美へ準備は着々といったところか。事前の予想は本命評価。生取材して、さらに自信を深めてよさそうな感じがしてきた。(山口大輝)