レイカーズの八村塁がメディアデーに登壇…優勝へのキーワードは“アグレッシブ”と“ミスマッチ”
■ あの場所に戻るための鍵
レイカーズには八村も名前を挙げたレブロン、デイビスというリーグでもトップクラスの二枚看板が君臨。また、ディアンジェロ・ラッセルやオースティン・リーブスといったスターター候補のほか、ジャレッド・バンダービルト、キャム・レディッシュ、ジャクソン・ヘイズ、マックス・クリスティ、ゲイブ・ビンセントなど、セカンドユニットにも才能のあるプレーヤーが揃っており、優勝のポテンシャルは十分だ。だからこそ、昨年のようなスロースタートは許されず、八村は今年のチームに並々ならぬ自信を抱いているが、そのためにはシーズンを通して戦力を維持する必要があると考えている。 「今日のミーティングでも、このグループを信じることについて話しました。このチームは優勝できると思いますし、全てに勝利できるはずです。僕らは多くの才能のある選手たちでチームを作ってきました。全員が才能のある選手ですし、新しい選手、若い選手もいます。昨年から築いてきたケミストリーを継続できると思いますし、さらに成熟させ、お互いを信頼しています。今年は本当に証明しなければならない年になるでしょう。チームを作り始めた初年度に達成したウェスタンカンファレンスの決勝に戻らないといけません。今年はたくさんチャンスがあると思うので、前向きに取り組んでいます。でも、そのためには健康でいる必要があり、それが鍵になるでしょう」 また、選手としてオフェンス面、ディフェンス面、スキルのうちに注力したい分野があるのか、それとも二刀流のバランスの取れた選手として発展していくのかという個人レベルの質問についても、八村は常にチームであることと、すでに言及したミスマッチをポイントに挙げている。 「ディフェンス面では、チームケミストリーが重要だと思います。僕たちのチームディフェンスにおいては、ディフェンスの新しいコンセプトも理解する必要があります。もちろん、一対一のディフェンスもありますが、それも言ってしまえばチームディフェンスがあってこそです。もっとコミュニケーションをとらなければいけません。一方のオフェンス面では、もっとアグレッシブにならなければいけないと感じています。コーチたちは僕にミスマッチを見つけてほしいのです。小柄な選手と対峙すればリムまで押し込めますし、大柄な選手がマークにつけばスピードを活かしてドライブしたり、3ポイントを打つことができますからね。これは皆さんが注目しているものと同じだと思いますが、僕は別次元で向き合っていきたいと考えています」 インタビューの後半には、今シーズンよりアメリカでプロ生活をスタートする河村勇輝と富永啓生に言及するシーンも。渡邊雄太の言葉を借りて、NBAの舞台が簡単ではないことを強調しつつ、両選手については「自分をアピールして、アグレッシブに、自分を出すことが大切」とエールを送った。 選手としても成熟の域に近づきつつあり、八村の言葉からは優勝への欲が一層高まった印象を受ける。レブロンやデイビスに注意が集まるコートにおいて、サイズとスピードを兼ね備えた八村の躍動は勝利への絶対条件となる。飛躍に向けて、準備は万全。ブラックサムライが真価を示す姿に刮目したい。 文=Meiji
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