「円安で保険料払えない!」外貨建保険の加入者はどう対処すればいい?
■いったん解約して解約返戻金を受け取る手も このように、加入した時よりも円安になっている場合、解約返戻金(解約した際に戻ってくる金額)も円に換算すると増えていますので、加入してある程度の期間が経過している場合、解約返戻金がこれまで支払ってきた保険料の総額を上回っていることもあります。 この場合には、無理をして保険料を払い続けるよりも、いったん解約して解約返戻金を受け取り、そのお金で「一時払(加入する際に、保険料を一括で支払うタイプ)の生命保険」に加入することで、これまでと同等の保障を持ち続けながら、この先の保険料の負担をなくすという方法もあります。
ただし、新たな保険に加入することになるため、被保険者の健康状態によっては入れない場合もあり、保険商品や解約のタイミングなど、担当者や保険会社によく相談して進めることが大切です。 Q2:これから米ドル建保険に加入する際には、どんなことに気を付ければよいでしょうか? ポイント①:自分が許容できる為替リスクを想定した保険料で加入する 生命保険は長期にわたる契約を前提としているため、この先10年、20年、払える保険料であることが前提になります。加入する際には支払える保険料水準であっても、将来、円安がより進んだ場合に払えなくなってしまうような保険には加入するべきではありません。無理のない範囲の保険料で保険金額を設定して加入するようにします。
■リスクを減らすには? ポイント②:日本円で保険料を払うタイプの保険も検討する 同じ米ドル建保険であっても、保険料は日本円で決まった額を毎月払うタイプの商品もあります。この場合、為替レートによって保険料が変動することはありませんので、リスクを軽減することができます。 ポイント③:受け取る際に通貨を選べる商品を選択する 米ドル建生命保険は、保険料を円で支払ってもドルで支払っても、保険金を受け取る際に日本円で受け取る場合は、どちらにしても為替レートの影響を受けます。