「円安で保険料払えない!」外貨建保険の加入者はどう対処すればいい?
ケース②:学資保険など、子どもの教育費の貯蓄と万一の保障を兼ねて加入していた場合 これから大学進学などを控えている子どもの教育費の積立でもあるため、安易に減らしたり、解約したりしてしまうと、いざ進学となった際に必要な金額が貯まっていない、あるいは親にもしものことがあった際に子どもが教育費を払えなくなってしまうという事態にもなりかねません。 できる限り今の保険契約を続けたいところですが、どうしても保険料が高くて払えないという場合には、「払済み(払込み停止)」という形により、解約ではなく、保険料の払込みをストップして、契約はそのまま継続させることが可能です。
ただし、その分、万が一の際に受け取れる保険金額は減ります(払済みの取扱をしていない保険会社や商品もありますので確認が必要です)。 ■「保険料の払込み期間」を確認する 保険期間(一生涯や満期までの期間)と、保険料を払い込む期間は、同じであるとは限りません。 例えば、保険料を5年や10年で全て支払ってしまう分、トータルの保険料を安く抑えられる形になっている商品があります。こうした場合、保険料の払込み期間を確認することで、この先ずっと保険料を払い続けていかなければいけないという思いから解放され、落ち着いて、あと何年でどのくらい保険料を払うことになるのか改めて試算することが可能になります。
ドル建保険は、円安になると、支払う保険料だけでなく、受け取れる死亡保険金や解約返戻金も円に換算すると増えます。 例えば、死亡保険金額10万米ドルのドル建終身保険に加入する場合、契約した際の為替レートが1ドル100円だったと仮定すると、この時点では将来、受け取れる保険金は1000万円です。 ところが、万一のことがあって保険金を受け取る際に、為替レートが1ドル150円になっていた場合、実際に受け取る保険金は1500万円となり、当初の契約時よりも円に換算すると500万円増えたことになります。