「歌が生きがいの私はまだまだ突き進みたい」アイナ・ジ・エンド、初台湾公演で全16曲熱唱
【台北(台湾)1日=松下大樹】歌手のアイナ・ジ・エンド(29)が市内の「Legacy Taipei」で自身初の単独海外公演を開催した。初訪問の地にもかかわらず、会場には大勢の観客が押し寄せ、持ち前のハスキーな歌声を響かせた。 【写真】「推しと推し」池田エライザ&アイナ・ジ・エンドが仲良しプラベショット アイナにとって、世界へ飛び出す第一歩となった。「10人くらいしかいないかなと思ったんだけど、いっぱい来てくれて目を合わせてくれて、とってもとってもうれしいです」。会場には日本人だけでなく、現地のファンも集結。「本当は一人ずつ握手して『ありがとうね、また会おうね』ってやりたい」と喜びをかみ締めた。 現地は気温が25度に達する一日となり、「とっても暖かい。夏みたい!」と満面の笑み。「台湾 LOVE LOVE!」と愛を届けながらハスキーな歌声を響かせると、会場を一気に自分の世界へ引き込んだ。 昨年、英ロンドンで行われた所属事務所「WACK」主催の音楽イベントに出演したが、単独で海外のライブを行うのは初。今年は「BiSH」時代からの念願だった日本武道館公演も9月に実現し、「夢がかなった年でした」と振り返る。昨年のグループ解散後、ソロとして順調に歩みを進めており「歌が生きがいの私は、これからも歌と踊りを頑張りたい。まだまだ突き進みたい」とさらなる高みを見据えた。 この日は、11月27日に発売した約3年ぶりのアルバム「RUBY POP」の表題曲「Poppin’Run」や、槙原敬之(55)から提供を受けた「クリスマスカード」など全16曲を歌唱。MCでは、現地の言葉で感謝の意味を示す「多謝!」を何度も口にし、「どこの国でもありがとうが一番良い言葉です」とはにかんだ。 初の海外公演を成功させ、「いろんな人と出会い、いろんなステージに立たせてもらえることを幸せに思います」としみじみ。「台北でまた会いたいです。それまで生きてましょう」。世界中から愛される歌姫を目指し、アイナは新たなスタートを切った。 ◆アイナ・ジ・エンド 1994年12月27日、大阪府出身。29歳。2015年、BiSHのメンバーとして活動開始。21年、NHK紅白歌合戦にグループとして初出場。同年、初アルバム「THE END」でソロ活動を本格始動。23年、BiSHが解散。同年、映画初出演にして主演を務めた「キリエのうた」で報知映画賞新人賞を受賞。
報知新聞社