「カースト上位女子」が人をいじめる理由は? 他人へのイライラを手放す禅の考え方
他人にムカついたら、まずは自分に目を向けて
たくさんの人間が集まる学校という場所には、どうしても好きになれない人や、腹が立つ相手の一人や二人いることでしょう。それは社会に出ても一緒です。どんな集団に所属しても、ソリが合わない人というのは一定数現れてきます。 ただ、そういう相手を排除しようと攻撃に出てもよいのでしょうか。そんなこと、誰にも許されてはいません。相手を傷つけてはいけないのは、「相手が仏様だから」というのはもちろんのこと、「自分も仏様だから」です。 どうしても腹立たしい相手がいて、攻撃したいという感情が現れてしまったら、まずは自分の存在のすばらしさに目を向けましょう。自分は他の誰ともちがう、すばらしい個性を持っており、この命は大昔からの「ご縁」によってもたらされたかけがえのない存在なのだ、と。この地球上において、自分の存在は絶対的に肯定されている、と信じましょう。 自分よりかわいい、勉強ができる、いいものを持っている、自分の美学や衛生観に反している。そんなくだらない理由で、相手だけではなく、自分の存在すらも卑下してしまっていてはもったいない。 そんな弱点すらも含めて、自分は仏であるという立場に立ってみましょう。自分の存在のすばらしさに気づけば、相手を排除する必要がなくなります。自分を含めてクラス全員がそれぞれに別の仏様だと思ったら、ちょっと学校生活が面白くなりそうじゃありませんか?
石井清純(監修),水口真紀子(編著)