〔米株式〕NYダウ反落、207ドル安=ナスダックも安い(14日)☆差替
【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク株式相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けて売りが広がり、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比207.33ドル安の4万3750.86ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は123.08ポイント安の1万9107.65で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2227万株減の9億4653万株。 パウエル議長はこの日夕方の講演で、米経済は堅調で「利下げを急ぐ必要があるというシグナルを発していない」と説明。今後の利下げペースを慎重に判断する姿勢を示した。 5日の米大統領選の投開票後に大幅上昇していため、利益確定売りが出やすい状況で、パウエル議長の講演を受けて一段と値下がりした。 米労働省が14日発表した10月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)と一致。ただ、前年同月比(季節調整前)は2.4%上昇と予想(2.3%)を上回った。また、米新規失業保険申請は9日までの1週間で前週比4000件減の21万7000件と市場予想を下回り、労働市場の底堅さが示された。 個別銘柄では、シスコシステムズは2.1%安、セールスフォースは3.0%安と売りが目立った。ゴールドマン・サックスは1.0%安。 一方で、ウォルト・ディズニーは6%超上昇した。この日公表された2024年7~9月期決算は増収増益となり、米メディアによると売上高と調整後1株当たり利益がともに市場予想を上回り、株価を押し上げた。アップルは1.4%高、シェブロンは2.0%高となった。