9月24日の朝、突然、伊豆諸島などに出された津波注意報。東京・八丈島で50センチの津波を記録しました。今回の震源となった、鳥島近海では揺れを観測しなくても、また規模が大きくない地震でも津波がおきることが分かってきました。その鍵を握るのが「須美寿島」という無人島です。社会部災害担当・中濱弘道デスクが解説します。【週刊地震ニュース】 【画像】海上保安庁、海底火山「須美寿島」周辺を調査…噴火とみられる現象確認されず　伊豆諸島・鳥島近海地震で津波観測

■北海道で地震相次ぐ、震度4が2回

日テレNEWS NNN

9月23日から29日までの期間、国内では震度1以上の地震が29回あり、北海道で震度4を観測する地震が2回ありました。 ▼23日午後3時53分頃、北海道根室市で震度3の地震がありました。 震源は国後島付近で地震の規模を示すマグニチュードは4.2、震源の深さは79キロでした。 ▼24日午後10時9分ごろ、北海道北部にある天塩町で震度4の地震がありました。震源は留萌地方中北部でマグニチュードは3.7、震源の深さは14キロでした。 ▼26日午後4時1分ごろ、北海道釧路市や根室市などで震度4を観測する地震がありました。震源は釧路沖、マグニチュードは5.7、深さは59キロでした。 ▼26日、午後8時35分ごろ、熊本市などで震度3の地震がありました。震源は熊本地方、マグニチュードは3.8、深さ13キロでした。

■伊豆諸島で50センチの津波　鳥島近海震源地震で震度1以上観測されず

日テレNEWS NNN

24日午前8時14分ごろ、鳥島近海を震源とする地震で伊豆諸島と小笠原諸島に一時津波注意報が出され、東京・八丈島で高さ50センチの津波が観測されました。東京都などによりますと、この津波による被害はありませんでした。 今回の津波はテレビなどで、震度3以上を観測したときにお伝えする「地震情報（震度速報）」無しに津波注意報が出されました。マグニチュード5.8（速報値は5.9）の地震にも関わらず、国内で震度1以上を観測した場所はありませんでした。震源の場所が八丈島から、さらに南に180キロ離れた鳥島近海で人が住んでいる島も近くになく、地震計が設置されている場所が無かったためです。一般的に海域でおきる地震では、マグニチュード6の中盤くらいから津波を伴うことが多いとされていますが、今回はマグニチュード6を下回るような規模の地震で津波がおきたのです。