次回は招集外に? 日本代表、立場が厳しい選手(3)3番手以下の可能性も? 遅れをとる若き守り神
サッカー日本代表は今回行われたアジア最終予選2試合で、1勝1分とまずまずの結果を残した。近年、日本サッカーのレベルは急上昇しており、代表メンバーに入ることも並大抵のことではなく、まさにサバイバルの様相を呈している。今回は、日本代表内で序列が低く、招集外の危機すらある選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
GK:谷晃生(たに・こうせい) 生年月日:2000年11月22日 所属クラブ:FC町田ゼルビア 2024年リーグ戦成績:32試合16クリーンシート 日本代表のゴールキーパーは、第1次森保政権時から世代交代を果たした。今回招集されている3人のGKのうち、最年長は大迫敬介の25歳。この若手GK陣の中で、当落線上にいるのが谷晃生だ。 ガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせた谷は、2020年から期限付き移籍で在籍した湘南ベルマーレで出場機会を増やし、東京オリンピック(五輪)でも守護神として5試合に出場し、一気に日本屈指の若手GKへと成長した。 今季は、こちらも期限付き移籍で加入したFC町田ゼルビアの躍進を最後尾から支え、リーグ戦16試合でクリーンシートを達成している。 しかし、代表では他の2人に後れを取っているように感じる。鈴木彩艶は今季5大リーグのパルマで経験を重ね、アジア最終予選ではここまで全試合に先発出場している。同じ東京五輪世代の大迫も、昨年行われたドイツ代表戦など親善試合では一定の出場機会を得ている。 その中で谷は代表戦2試合のみの出場。他の2人に比べると足元の技術に不安があり、GKも攻撃の起点となる現在の日本代表では起用しづらい選手となってしまっている。 今回は招集外だったが、パリ五輪では小久保玲央ブライアンが圧巻のセーブを見せるなど下の世代からの突き上げもあり、第3GKの地位も安泰ではないといえるだろう。
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