準優勝戦11Rで２着に入った佐藤翼（撮影・木村　揚輔）　

　ボートレース戸田のSG「第71回ボートレースダービー」は27日、第12Rで優勝戦が行われる。水田公裕記者の「超イイ値」は地元・埼玉支部の佐藤翼に期待した。 　優勝戦進出一番乗りを決めた地元エースの桐生順平に続いた。準優11R、首位はイン逃げを決めた毒島誠で確定。一方、2着争いは佐藤翼に上野真之介、松井繁が絡む大接戦。競り勝ったのは佐藤だ。1周1マークは窮屈な旋回でスムーズさを欠いた。「複雑な部分もあるけど、ホッとはしています」。自力で出場権を得た地元SGで見事、昨年12月24日のグランプリシリーズ（住之江）以来となる4回目のSG優勝戦進出切符を勝ち取った。 　今節は滑り出しでつまずいた。多くのファンが集まって熱気ムンムンだった初日の開会式。選手宣誓を務めたが緊張で思うような言葉が出てこない。だが、プレッシャーから解放されるとレースでは全能力を発揮した。 　予選は5戦オール3連対で5位通過。「今までの失敗がつながって準優は凄く手応えがあった」と調整にも正解を出して、上質の出足を引き出してきた。 　うれしい出来事もあった。妻で人気と実力を兼ね備えたボートレーサー土屋南が第2子を妊娠。「嫁さんが休んでいることを力に変えてパワーをもらっている。それが今の準優でも出てくれたかな。優勝して最高の報告をしたいですね！」。 　優勝戦は5号艇。王道を歩む峰竜太を筆頭に、最高級のメンバーが集結した豪華決戦になった。悲願のSG初制覇を地元水面で。“サトツバ”がチャンレンジャー精神で一発大仕事を狙う。 　【水田の買い目】優勝戦12R。とにかく質のいいフルダッシュのスタートを決めるのみ。いい隊形を築いて、全速の捲り差しをねじ込む。＜5＞＝＜1＞流しを本線に＜5＞＜2＞、＜5＞＜6＞流し。 　◇水田　公裕（みずた・きみひろ）東京都出身の51歳。いよいよ優勝戦だ。ボート界の最強クラスがそろった。「超イイ値」は佐藤翼で一発大逆転を狙う。