【エリザベス女王杯】スタニングローズが堂々抜け出し2年ぶりの復活V! C・デムーロ騎手「勝ててすごくうれしいです」
11月10日の京都11Rで行われた第49回エリザベス女王杯(3歳以上オープン、牝馬、GI、芝・外2200メートル、定量、17頭立て、1着賞金=1億3000万円)は、クリスチャン・デムーロ騎手の3番人気スタニングローズ(5歳、栗東・高野友和厩舎)が好位追走から3コーナー過ぎの下りでスピードに乗ると、直線で馬場の真ん中から堂々と抜け出し完勝。2022年秋華賞以来、約2年ぶりの復活VでGI2勝目を挙げた。C・デムーロ騎手は22年エリザベス女王杯(ジェラルディーナ)以来、約2年ぶりのJRA・GI制覇。同馬の父キングカメハメハは、現在JRAで実施されている牝馬限定GI6レース完全制覇となった。タイムは2分11秒1(良)。 2馬身差の2着にはラヴェル(12番人気)、さらに3/4馬身差遅れた3着にホールネス(2番人気)が入り、1番人気のレガレイラは直線で他馬とぶつかる場面もあり5着に敗れた。 エリザベス女王杯を勝ったスタニングローズは、父キングカメハメハ、母ローザブランカ、母の父クロフネという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は17戦6勝。重賞は22年フラワーC(GⅢ)、紫苑S(GⅢ)、秋華賞(GI)に次いで4勝目。高野友和調教師はエリザベス女王杯初勝利、C・デムーロ騎手は22年ジェラルディーナに次いで2勝目。 ◆C・デムーロ騎手(1着 スタニングローズ)「今回の来日は、GⅠを勝つという目標がありました。(今年は海外GⅠで)2着が多くてふがいない思いがありましたが、勝ててすごくうれしいです。(レースは)ゲートを出てからどうしようかと思っていましたが、逃げた馬の後ろで手応え良く運べて、いい脚を直線で使ってくれました。勝ててすごくうれしいですし、多くのサポートに感謝したいです」 ◆小川陽助手(※調教師不在)(同)「ゲートで色んな馬がガタガタしていましたが、スタートも五分に切ることができましたし、一番いいポジションをジョッキーが取ってくれました。いうことのないレースだったと思います。調教通りのパフォーマンスがやっと出せました。(近走との変化は)大きな変化はないですが、ここ最近の中でもかなり雰囲気は良かったと思います。クリスチャンも調教に乗って満足してくれました。なにも不安なく送りだせたと思います」