最優秀作品は「七菌八起」今年の世相を表す「創作四字熟語」発表
過去最多の2万4千通を超える応募
最優秀作品は「七菌八起」今年の世相を表す「創作四字熟語」発表
住友生命保険(大阪市中央区)は21日、今年の世相を4文字で表現する恒例の「創作四字熟語」を発表。過去最多の2万4千通を超える応募の中から最優秀作品に、リバウンドがあってもコロナに負けずに起き上がろうという意味を込めた「七菌八起 (ななころなやおき・七転八起)」が選ばれた。優秀作品には新しい大学入学共通テストが始まったことを表す「大学新試(だいがくニューし・大学入試)」、今年も海の日、山の日等の祝日が移されたことを表す「海遷山遷(うみせんやません・海千山千)」など9作品が選ばれた。 【動画】「今年の創作四字熟語」最優秀作品などを大阪から上宮高校・書道パフォーマンス部が発表
全国高校書道パフォーマンス選手権の常連校が協力
同日午後には、大阪市中央区のツイン21アトリウムで、書道パフォーマンスによる発表も行われ、昼休みで通りすがりのサラリーマンらが足を止め、大きな筆で創作四字熟語の文字を書く「全国高校書道パフォーマンス選手権大会」の出場常連校で知られる上宮高校の書道パフォーマンス部員に拍手を送る姿も多くみられた。
今回で32回目の開催
同社によると、この企画は1990年に1年の出来事を漢字4文字で振り返る「ことばの遊び」を提唱。多くの共感を呼んだことから「その年に感じたことを漢字に託す」という概念で始まり、今回で32回目の開催となる。 2017年からは「書道パフォーマンス」で発表する形となり、その年は上宮高校の書道パフォーマンス部員が同校で発表。2018年からは昼休みに多くのサラリーマンも目にできるよう会場をツイン21に移した。
社会ジャンルの作品が最も応募が多かった
今回も全国からハガキやインターネットで募集したところ2万4086作品の応募があった。応募作品の内訳をみると、緊急事態宣言やワクチン接種、気候変動などをテーマにつくった社会ジャンルの作品が1万519作品を占めた。 次いで東京五輪開催や米大リーグエンゼルスの大谷翔平投手の二刀流大活躍などをテーマとした文化・スポーツジャンルが7083作品を占めた。
審査員の俵万智さん「菌をコロナと読ませるアイデアが新鮮」
この創作四字熟語の審査員を務めた歌人の俵万智さんは「最優秀作『七菌八起(ななころなやおき)』」は、菌をコロナと読ませるアイデアが新鮮で、「ころび」とも、うまくかかっています。六波が来ても七波が来ても、八起でいきましょう! そんなエールと受け取りました。『大学新試(だいがくニューし』のニューも面白いですね。五輪にともなう「海遷山遷(うみせんやません)」に戸惑った人、多いのではないでしょうか」などとコメントを寄せている。