押切もえが語る、子どもたちの英語教育「チリツモ貯金みたいな気持ちで、英語に触れさせていけたら」
■英語教育は重要。でも今は「まず日本語」から ――もえさんは英語の絵本『たまには、やすんだら?』(Ton Mac/著 飛鳥新社)を翻訳したり、過去にはNHKの番組『英語でしゃべらナイト』に出演されるなど、英語力を生かしたお仕事もされています。お子さんの英語教育は? 子どもたちが成長する頃には、英語は今以上に重要になると思いますし、英語教育は欠かせないと考えています。周囲にもそう考える方は多くて、子どもの進学先としてインターナショナルスクールを選択した方もいますし、有名な英語塾に入れている方もいます。 わが家も「早めに英語教育を」と考えてはいるのですが、夫婦で相談した結果、英語を学びながらも「今はまず日本語をしっかり」という結論に落ち着きました。 私自身、英語をきちんと学んだのは中学で始まった英語の授業です。ネイティブの英語の先生と話したり、ディズニー映画を英語で見せてもらったりするなかで英語に興味を持ち、大好きになった経緯があります。 遅い出発ですが、大人になってからも勉強したことで英語を学ぶテレビ番組に出演させていただいて、外国の著名人にインタビューさせていただく機会も得ました。英語は何歳から始めても遅くはないということは実感しています。 ――あわてなくても大丈夫、ということですね。 そうですね。それでも「英語ってこんなに楽しいんだよ」という体験はずっと続けさせたい。教室に通って習わなくても、YouTubeで英会話を学習したり、英語の学習教材が手ごろな価格で手に入ったりします。アニメーションを英語でみせることもできますよね。 息子には「ママが操作するとアニメが英語になっちゃうんだよね、なんで?」と聞かれるんですが「なんでかな、不思議だね」とごまかしています(笑)。 親としては「英語に耳が慣れてくれたらいいな」と期待しているんですが、子どもはすぐに覚えるかわりに、すぐ忘れちゃう。無理せず「チリツモ貯金」みたいな気持ちで英語に触れさせていけたらと思っています。 ※前編<押切もえが語る2児子育て 長男の”卒園動画づくり”で「人間力を育ててもらった気がします」>から続く (構成/神素子) 〇押切もえ/1979年千葉県出身。モデル、タレント、小説家。高校生の頃から雑誌のモデルとして活躍し、2001年ファッション誌『CanCam』の専属モデルとしてブレーク。13年『浅き夢見し』で小説家デビュー。16年刊行の『永遠とは違う一日』で第29回山本周五郎賞候補となる。16年結婚。18年3月第一子出産、21年7月に第二子出産。
神素子