<センバツ・夢へ続け!>柴田 選手紹介/1 /宮城
3月19日開幕の第93回選抜高校野球大会に初出場する柴田。大舞台に挑む選手たちの横顔を紹介する。【面川美栄】 ◇多彩な変化球操る 谷木亮太投手(2年) 秋の大会計11試合をほぼ一人で投げ抜いたエース。直球は最速134キロながら、カーブやチェンジアップ、スライダーなど多彩な変化球で東北の強豪校を抑え、センバツ初出場の立役者となった。 東北大会の決勝では500球の投球制限で19球しか投げられず、仙台育英に17点差で敗れた。「県大会でも大敗し、力の差を思い知らされた」と悔しさをバネにさらなるレベルアップを目指す。センバツには「挑戦者の気持ちで挑みたい」。 ◇配球の工夫楽しむ 舟山昂我捕手(2年) チームで唯一、柴田町出身。小学3年から野球を始めた。当時の柴田野球部員が開いた交流会に参加。「かっこいい人たちがたくさんいた」のにひかれて、柴田に進学した。 守備位置は捕手で、「向いている向きも考えることも他の野手と逆。配球を考えるのは楽しい」とやりがいを話す。秋の大会では5割近い高打率を残した。センバツに向け「初出場でそんなもんかと思われるのがすごく嫌。ピッチャー陣とともに勝ち上がる」。 ◇勝負強さ光る4番 菅野結生一塁手(1年) 昨秋の公式戦では、1年生で唯一レギュラーをつかんだ。平塚監督は、勝負強く、つなぐ打撃もできる菅野を4番で起用。だが、県大会では快音が聞かれず「先輩たちに迷惑をかけてばかりだった」。 東北大会でも1、2回戦を終えて計1安打だったが、打撃フォームを修正して安打を量産。準々決勝の東日大昌平(福島)戦では逆転打を含む4安打4打点と大暴れした。 体重はチーム一重い85キロ。冬場のトレーニングでさらにパワーアップした。=つづく