「アルファードは嫌…」 日産「高級ミニバン」どんな人が買う? 15年目の「エルグランド」 次世代プレミアムミニバン示唆も…まだ売れている理由とは
発売から15年目! 日産高級ミニバン「エルグランド」どんな人が買う?
日本の高級ミニバンといえばトヨタ「アルファード」、ホンダ「オデッセイ」、日産「エルグランド」が挙げられます。 【画像】超カッコイイ! 「エルグランド”グラシア”」 画像を見る!(30枚以上) アルファードの現行モデルは、2023年にフルモデルチェンジして2024年12月にも改良や仕様追加を行いました。 オデッセイの現行モデルは、2013年に登場し改良を重ね、現在は中国で生産したものを輸入される形で一部改良モデルとして2023年12月から再販されています。 そうしたなかでエルグランドの現行モデルは、2010年に登場。改良を重ね、直近では2020年のマイナーチェンジ。2024年に一部改良を行っています。 ライバルのなかで最もモデルライフが長いエルグランドですが、どのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。
エルグランドは高級感のある堂々としたスタイリングや豪華で広々としたインテリアが支持を集めました。 初代モデルは1997年。続いて、2002年に2代目が登場しました。 現行モデルのエルグランドは2010年8月に登場した3代目となっています。 現行の3代目エルグランド(以下エルグランド)のボディサイズ(標準)は、全長4965mm-4975×全幅1850mm×全高1815mm、ホイールベース3000mmです。AUTECH仕様はエアロなどの関係で全長5020mmとなっています。 乗車人数は3列の7人乗り・8人乗りを設定。VIP仕様のみ2列の4人乗りを設定しています。 パワートレインは、2.5リッター直列4気筒ガソリン車と3.5リッターV型6気筒ガソリン車を設定。昨今の定番となるハイブリッド車は設定されていません。 安全機能では、「360度セーフティアシスト[前方・側方・後方]」を採用しており、現在主流の前車追従や衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープ、ハイビームアシストなどが含まれます。 そんなエルグランド(標準)の価格は、エントリーグレード「250Highway STAR S [7人乗り/8人乗り](2WD)」の408万2100円から最上級グレード「350Highway STAR Premium Urban CHROME(4WD)」の597万8500円です。 なおAUTECHやVIPを含めると「VIP パワーシートパッケージ(4WD)」の837万8700円が最も高くなります。 そんなエルグランドですが、発売から15年を迎える2021年現在、どのようなユーザーが検討しているのでしょうか。 関東圏の日産販売店担当者は次のように話します。 「エルグランドは『フロントのデザイン性が好き』というお客様から人気があります。また、『アルファードが高いので価格を抑えたい』というお客様もいました。 ほかには、アルファードに比べて低重心な構造を持っているため、運転手がドライブを楽しめるような運転のしやすさも評価いただきます」 関西圏の販売店担当者は次のように話します。 「エルグランドのオーダー数はあまり多くありませんが、月に数件問い合わせがあり、2ヶ月に1台程度出ていく印象です。 『街はアルファードばかりなので被りたくない』『最近アルファードはシュッとした雰囲気だけどエルグランドの存在感が好き』というようにアルファードを意識してあえてエルグランドを購入するというお客様は多いです」 ※ ※ ※ 2023年10月から11月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で日産は「ニッサン ハイパーツアラー」というコンセプトモデルを公開しています。 発表時に日産は次のようなコンセプトを明かしています。 「ニッサン ハイパーツアラーは、おもてなしの精神や上質さと自動運転などの先進技術を融合した、プレミアムEVミニバンです。 このクルマで移動することで、プライベートの旅行やビジネスでの出張などを問わず、共に車内で過ごす方との時間をより楽しみ、絆を深めることができます」 このように日産の高級ミニバンことエルグランドの後継を示唆するハイパーツアラーがお披露目されたことで次期エルグランドに期待する声もあります。 果たして、次期エルグランドはいつ登場するのか、多くのファンが注目しています。
Peacock Blue K.K.