独シーメンス、産業用シミュレーションソフトの米アルテア買収へ
John Revill Emma-Victoria Farr [30日 ロイター] - ドイツの産業機器・システム大手シーメンスは30日、米ミシガン州に拠点を置くソフトウエア企業アルテア・エンジニアリングを106億ドルで買収すると発表した。来年後半に手続きを完了する見通し。急成長する産業用ソフト市場でシェアを拡大するのが狙い。 買収額は、21日のアルテア株終値に約18.7%のプレミアム(上乗せ価格)が付いた1株当たり113ドルを提示。ロイターは前日にアルテア経営陣が自社の売却先を探していると報じていた。 鉄道や工場設備を製造するシーメンスは、デジタル事業強化を通じて従来顧客の製造ラインや列車の運行、建物の機能効率改善に取り組んでいる。アルテアが手がけるのは、各種製品が現実世界でどのように機能するかを予測する際に手掛かりとなるシミュレーションソフト。シーメンスは現実とデジタル空間の融合戦略を掲げており、アルテア買収はその一環となる。