親が子どもを経済的成功に導く5つの方法(海外)
我が子が浪費家にならないか、借金まみれにならないか、ずっと実家に居座るのではないか、といった心配を抱える親は多い。 子どもがまだ小さいころからお金に関する教育をしておけば、将来に向けた経済的な成功の礎になると、ファイナンシャルプランナーのマーク・バーグ氏は考えている。 バーグ氏は保護者に対して、不安な気持ちになることがあるとしても、子どもの独立心を育むべきだとアドバイスしている。 我が子が成長するに従って、金遣いが荒く、借金まみれになって、実家に戻ってくる羽目にならないかと心配する親は多い。 2000年にティモシー・ファィナンシャル・カウンセル(Timothy Financial Counsel)を創業した、ベテラン・ファイナンシャルプランナーのマーク・バーグ(Mark Berg)氏によると、こうした心配が現実になるのを防ぐために、親にできる対策がいくつかあるという。 以下では、子どもを経済的な成功に導く基礎作りに特に有効な5つのポイントを紹介しよう。これは、同氏が2024年11月、モーニングスターのポッドキャスト「ザ・ロング・ビュー」のエピソードで披露したものだ。
1. まずは基本を教え込む
バーグ氏によれば、早ければ子どもが6~7歳のころから、パーソナルファイナンス(個人の生き方に沿った長期的なお金の知識や管理方法)教育を始めることができるという。 具体的には、お金の仕組みを説明したり、お小遣いを与えたり、家事などの手伝いをした時にお駄賃をあげたりするといったことだ。さらには、もらったお金を特別な買い物のために貯めておくよう促すことで、労働の報酬や、先々の大きな満足のために当面は我慢することについて学ぶことができる。 出費に制限を設けることで、子どもに対して、「機会費用(ある選択を行うことで失ったものの価値)」を教えることができる。自分が自由にできる金額は限られていて、買えるものには制約があることを学ぶわけだ。 バーグ氏によれば、紙幣や硬貨という実体のある通貨は、子どもがお金の概念をつかむのに役立つという。こうした現金は、目で見ることができ、さらに手につかんで渡すこともできると同氏は説明する。 「アイスクリームを買う時や、店に行っておもちゃを買う時などに現金を扱うことは、子どもたちに(お金の)真のコストやトレードオフの概念を理解させるのに本当に役立つ」とバーグ氏は述べた。 「また、時には『ノー』を伝えるのも健全なやり方だ」と同氏は付け加えた。 「家庭の財務状況としては可能な場合であっても、(親は子どもに)常に金銭を与え続けてはいけない。そうした状況は現実的とは言えないからだ」