親が子どもを経済的成功に導く5つの方法(海外)
4. 「親心が仇(あだ)となる」状況は避ける
親が子どもを経済的に厳しい状況に追い込むことは、決してあってはならない、とバーグ氏は釘を刺した。 「『親の助けがかえって子を苦しめるような状況を作らない』ことが第一原則と言えるだろう」と同氏は述べた。 同氏は例として、子どもが維持管理費や固定資産税を払えないほど高額な家を、親が購入してあげるケースを挙げ、こうしたタイプの援助は、「(大切なものを自分で手に入れる)喜びを奪うものだ」と警告した。
5. 財産の相続は、早い時期から、慎重に行う
財産の相続については、「子どもと協力しながら、まずは簡単なところから始めて、次第に難しいものに向かうようにするといい」とバーグ氏はアドバイスする。その際には、死後に多額の財産を一括で残すよりも、長期間にわたり、少額を何回にも分けて渡すようにする方が良いという。 子どもが夏休みのアルバイトで稼いだお金と同じ金額を親が用意し、この額を子ども名義の口座に預けておくという方法もあると、バーグ氏は提案する。1年に1度、貯まったお金を子どもに渡してもいいが、教育資金や、会社を辞めたときの資金としてとっておき、浪費がちなライフスタイルに陥ることや、働く意欲の喪失を防ぐこともできる。 また、一種のテストとして、ある程度まとまった額のお金を一括で渡すことも選択肢に入るだろう。「将来的には、それとはケタが違う財産を相続する可能性もあるだけに、その時に子どもがどのような判断を下すのか、(テスト時の)行動が、ひな形や1つの例になるはずだ」とバーグ氏は指摘する。 「さらにこうした機会は、親が過保護に陥らずに、子どもの決断を見守る機会を与えてくれる。親は相談相手となり、子どもを真の意味で導き、伴走者となって、お金について賢い判断ができるよう手助けすることになる」と、バーグ氏は述べた。
Theron Mohamed