「Raspberry Pi 5」に「M.2 HAT+」を使ってM.2周辺機器を接続
ケーブルを接続したら、ボードをライザーに固定する。これで、M.2周辺機器を接続する準備は完了だ。 HATの取り付けが完了したら、M.2周辺機器を接続できる。 ストレージドライブからAIアクセラレーターまで、多種多様なM.2周辺機器が提供されている。本記事では、M.2 SSDを接続する。M.2 SSDに関して言えば、公式の「Raspberry Pi M.2 HAT+」は、筆者がこれまで使用したほかのM.2 HAT(そう、M.2 HATは公式のもの以外にも存在する)と異なる。M.2 SSDはすぐに正常に動作し、テストしたどのストレージドライブでも、互換性の問題は発生しなかったからだ。 パフォーマンステストでは、Transcendの256GBの「M.2 PCIe Gen3x4 2230 NVMe」ドライブを使用した。高品質のパフォーマンスと信頼性を兼ね備え、価格競争力もある製品だ。 ドライブは、ローレット付きつまみねじを使って固定されている。 Raspberry Piを使って作業をした経験のある人なら、ドライブを簡単にセットアップできるはずだ。その手順は、Raspberry Piのウェブサイトで詳しく説明されている。 M.2 HAT+のパフォーマンスをテストしたところ、約410MB/sという数値が得られた。十分に許容できる速さだ。時間があれば、おそらく最適化によってもっと高速化できるだろう。しかし、これらのテストは、標準の状態に何も手を加えずに実施した。 ストレステストとベンチマークを実行して、気づいたことが1つある。M.2 HAT+とSSDドライブは使用中にかなり低温の状態を維持した。しかし、クーラーが2つのボードの間に挟まれていたため、温度が60度まで上昇した。最も高温になったのは、HATの隙間だった。 このことは問題ではないものの、プロジェクトが別のケースに格納されている場合や、より高温の環境にある場合、ハードウェアにより大きな負担をかけた場合は、この熱が問題になる可能性もある。 しかし、その潜在的な問題を除けば、M.2 HAT+とPi 5は完璧に動作した。 購入に関するアドバイス Raspberry Pi 5にM.2周辺機器を追加する必要がある場合、数多く存在するサードパーティー製HATの1つを使用しても問題はないかもしれないが、筆者はこの公式M.2 HAT+のパフォーマンスと信頼性が気に入っている。12ドルで購入できることを考えると、迷う必要はないはずだ。 この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。