発がん性物質を扱った工場に勤務していた男性が怒り 「逃げ回っている感じがする」 地域の環境などを守るため決意
会社側の対応に業を煮やす
この工場に関連したPFOAの問題が発覚して約1年。 会社側は周辺の住民に対して細かい説明を行っていない。 そのため鈴木さんは2024年5月に市民団体を設立し、会社側に誠意ある説明会の開催を求めることにした。 鈴木孝雄さん: 説明会をして住民からの意見や感想を聞くことによって会社の人たちも「こんな考えを持っているんだ」と認識できると思う。そういった点ではいま、(会社は)逃げ回っているという感じがする 8月17日にはPFASの問題に関わる全国の市民団体とのオンライン会議に参加。 約20の団体が現状や活動内容について報告した。 その中で鈴木さんは「三井ケマーズは住民への説明はしていると話しているが、住民への口頭での説明は一度も開かれていない。“瓦版”一枚で住民説明をしていると言えるのか、『住民をバカにするのもいい加減にしろ』と言いたい」と怒りを露わにした。
安心・安全な環境を取り戻す
鈴木さんの願い、それは生まれ育った三保の地が安心・安全な環境を取り戻すことだ。 鈴木孝雄さん: 三保半島の環境を大事にしてもらいたい。それは、これから育っていく子供たちのためにもなるし、会社のためにもなると思う まずは多くの住民にこの問題に関心を持ってもらえるよう、専門家を招いて勉強会を開くなど地道に取り組みを進めていく考えだという。 (テレビ静岡)
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