佐々木朗希、消去法で残るのは…!?元レッズGMが予想 パドレスは『お家騒動』勃発で大ダメージ
消去法から、移籍先として残るのはヤンキースだけになるのだろうか。レッズとナショナルズでGMを務めたジム・ボーデン野球アナリストは6日(日本時間7日)、米ジ・アスレチックにFA選手の去就に関する予想記事を寄稿。ロッテからポスティングシステムでメジャー挑戦を目指す佐々木朗希投手(23)について、最有力の2候補はヤンキースとパドレスだと論じた。 佐々木はこの2球団に加えてドジャース、メッツ、カブス、レンジャーズ、ジャイアンツの計7球団と面談。同元GMは「十中八九、佐々木はおそらくこの7球団から選ぶだろう」とした。 その上で、他の5球団を除外する理由について、ドジャースは「大谷翔平と山本由伸の陰に隠れることになる。佐々木は金銭面で日本企業とのスポンサー契約に重きを置くだろうから、既に大谷と山本がいるドジャースは、そのうまみが少ない」。ジャイアンツは「マイナーの層が薄く、メンバーの力も平均的」。レンジャーズは「投手力が強くリーダーシップもあるために佐々木はうまくフィットするだろうが、確率は低い」。カブスも「私には有力候補だとは思えない」とした。 これらの消去法から残るのはヤンキースとパドレスだとし、「ヤンキースは佐々木が子供のころから憧れていた田中将大が所属したチームだから、佐々木はヤンキースファンだろうと推測できる」「パドレスは佐々木がゴッドファーザー的に信奉するダルビッシュ有がおり、2023年のWBCは師匠的な存在でもあった」と、後押しする要素も加えた。 ところが、同日にパドレスはまさかの『お家騒動』勃発が判明。昨年11月に死去したピーター・サイドラー前オーナーのシール夫人が、自らの球団経営権の拡大を主張し、ピーター氏の兄弟であるロバート氏とマシュー氏をテキサス州の遺言検認裁判所に提訴した。この余波とみられるが、今オフのパドレスは補強がゼロ。しかも、佐々木朗希の獲得レースに関してもシール氏が発言権を求めており、これらが佐々木側に『ネガティブ要素』として映る可能性は高い。 となれば、最後に高笑いするのは、1年前に大谷と山本を逃して歯ぎしりしたヤンキースのキャッシュマンGMとなるのか…。佐々木はヤンキースなどと2度目の面談を行った後、交渉期限である米東部時間23日午後5時(同24日午前7時)までに決断を下す。
中日スポーツ