脳を休めて運動効果を高める|ウェルネスコーチ・新井茉陽さんのBig3
いいトレーニーはアンテナを張っている。だからいろいろ知っているし、トレーニング法も柔軟。幅の広さを知る第一歩として、みんなのお気に入りBIG3を聞いてみた。本来はベンプレ、スクワット、デッドリフトだけど、どんな種目が出てくるんだろう。今回は、ウェルネスコーチ・新井茉陽さんさんの「私の好きなBig3」。
教えてくれたひと
あらい・まや/ウェルネスコーチ、フィンガーアーティスト。パステルアートインストラクター、全米ヨガアライアンスRYT200インストラクターなど多彩な顔を持つ。地元・長野県を中心に、老若男女幅広い層にパステルアートの魅力を伝える活動を展開。
脳を休めてやれば、運動効果も高まる
過酷なトレーニングを自らに課すアスリートたちほど、リカバリーやリラクセーションを重視する。ウェルネスコーチの新井茉陽さんのビッグ3も、いずれもリカバリーやリラクセーションに関わる。 「私自身、ダンス、陸上、漕艇とずっと運動してきましたが、アメリカに留学して運動学を学んでいる際、勉強で脳が疲れているとトレーニング効果は上がらないと実感。ヨガや呼吸法で脳を休めることが、カラダ作りにもプラスだという気づきがありました」 まずやりたいのは、片鼻呼吸法。片鼻から吸って片鼻から吐く深い呼吸で自律神経を整え、心身を弛緩させる副交感神経に切り替える。またデスクワークが多いと猫背になり、胸郭が圧迫されて呼吸が浅くなる。肩甲骨ストレッチで胸を柔らかく開き、視線を上へ向けて呼吸と気分をラクにしよう。そして最後は、ちょっと独創的な提案。 「私は、指でパステル画を描くフィンガーアーティストとしても活動しています。公園などでお気に入りの風物を描いていると日常のストレスが忘れられますし、五感が刺激されてリラックスできます」 それが外に出るきっかけになれば活動量も増えそうだ。
① 片鼻呼吸法(ナーディショーダナ)60秒×1~2セット
床か椅子に坐り、右手の人差し指と中指を眉間に置く。右手の親指で右鼻孔を塞ぎ、左鼻孔から息を吐き出し、息を吸い込む。右手の薬指で左鼻孔を塞ぎ、親指を外した右鼻孔から息を吐き切り、息を吸い込む。これを繰り返す。