早田ひなが初戦敗退 パリ五輪以来102日ぶり実戦復帰、左腕にはテーピングも…「全部出せた試合」
卓球の世界ランキング上位選手で争うWTTファイナルズが20日、福岡県北九州市立総合体育館で開幕。パリ五輪女子シングルス銅メダルで、世界ランキング5位の早田ひな(24=日本生命)が実戦復帰。1回戦で同17位のベルナデッテ・スッチ(29=ルーマニア)に、1-3で敗れた。 「私の中では、練習してきたことを全部出せた試合だった。1ゲームを取れたのもうれしかったし、120点ぐらいかなと思います」と淡々と振り返った。 早田が試合に出場するのは、今年8月10日のパリ五輪女子団体決勝・中国戦以来、102日ぶり。左腕にはテーピングを施して登場した。 第1ゲームはいきなり4連続失点。8-8と一度は追いついたものの、最後は10-9から3連続ポイントを許して、1ゲーム目を落とした。 2ゲームを先取され、第3ゲームは競り合いから5連続ポイントで奪い返した。 第4ゲームも中盤まで競り合う展開も、6-7から4連続失点で終戦した。早田はフォアハンドの強打を見せたものの、ケガの影響からか、最後までバックハンドが不発だった。 五輪では大会中に左腕を負傷しながらも、シングルス銅メダル、そして団体銀メダルを獲得した。五輪後の復帰戦として臨んだ10月のアジア選手権では、優勝した団体は出場なし。シングルスに臨む予定だったが、初戦を前にケガが再発して欠場した。 その後のイベントに参加した際には、復帰のタイミングについて「時間は掛かるかなというのは正直、思っている。本当に何も分からないし、もしかしたら、このままもうできないかもしれないけど、本当に未知の世界なので。とにかくできることを最大限にやっていきたい」などと話していた。