横浜が17年ぶりの決勝進出 二刀流の1年生4番・小野舜友が決勝打
◇高校野球秋季関東大会 準決勝 横浜 3―2 浦和実(2024年11月3日 保土ケ谷) 地元開催の横浜(神奈川1位)が逆転で浦和実(埼玉1位)を下して優勝した07年以来、17年ぶりの決勝進出を決めた。 タレントがそろう1年生からまたヒーローが現れた。この日、4番に座ったのは投打二刀流での飛躍が期待される小野舜友内野手(1年)。同点の5回2死二塁から勝ち越しの決勝左前打を放ち「4番が打てば勝てると思っていたので価値ある一本だった」と胸を張った。 今大会での4番は初めて。「自分の打撃ができなかった」と第2打席までは打ち取られたが、第3打席は外角直球をうまく流し打ちして華麗に左前打。名門の4番として結果を出し「勝負の1打席だったので意地でも打ってやろうと思っていた」と表情を引き締めた。 同学年には準々決勝で完封し、この日も4番手として試合を締めた右腕・織田翔希投手(1年)ら実力ある選手がそろう。その中で高校通算6本塁打の打撃と、左腕として最速140キロを誇る小野は「今は織田の活躍が目立つが、自分ももっとチームの勝利に貢献していきたい」と活躍を誓う。 決勝はあす4日。「選抜の前に明日勝たないと意味がない。どこが相手でも勝負の試合になると思う」と選抜の前に関東制覇、さらには明治神宮大会優勝を見据えた。