メジャー移籍を発表した佐々木朗希。移籍先が注目されている photograph by JIJI PRESS

　ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指すことが決まった佐々木朗希に日米で大きな注目が集まっている。米国では、将来的に先発ローテの上位を担える逸材と評され、しかも25歳未満の海外FA枠に入ってマイナー契約での移籍になるため、どの球団にも獲得チャンスがあると盛り上がっている。 【記事写真】「えっ、みんなガリガリで爽やか！」大谷翔平の入団時から、テオスカー・ベッツ・フリーマンが“まだ無名だった”10年前の写真集。オオタニさんのマッチョ化がわかる“12年の変化”も合わせて見る 　そんな佐々木に相応しい球団はどこか。メジャーで20年間、13球団を渡り歩き、今季はレッドソックスでメジャー最年長の44歳で出場していた大ベテラン投手リッチ・ヒルに聞いてみた。

「みんなドジャースばかり言っているよね」

　世界野球プレミア12のスーパーラウンドが開催されていた東京ドームでのことだ。米国代表メンバーだったヒルは11月21日の侍ジャパンとの初戦に先発し、4回を1安打無失点、無四球5奪三振と好投していた。その翌日、試合前の練習後に声をかけると、気さくに応じてくれた。ヒル自身、今オフはFAとなってメジャーで新たな契約先を探している立場でもあり、FA市場の動向を注視しているという。 「今オフのFA市場は順調に動いていると思う。先発投手は特に、引く手あまただからね。僕自身はプレミア12で好投できたので、球団との交渉はこれからだけれど、感触は悪くない。この大会で好投できたことが、来季のメジャーでの現役続行につながることを願っている」 　今オフ話題の日本人FA投手に話を向けてみた。 「ロウキ・ササキ？　もちろん知っている。彼がメジャーに来るのはとてもエキサイティングだし、注目している。彼が希望通りのチームに入って、活躍するのが楽しみだね。日本で彼がプレーした経験、特にこの大観衆の前でプレーを重ねてきたという経験は大きいし、メジャーの野球環境にもスムーズに入っていけると思う」 　多くの球団を熟知している投手として、若く将来性のある佐々木のような投手にはどんな球団が合うと思うか聞いてみると、ニヤリとしながら言った。 「みんなドジャースの名前ばかり言っているよね？」