友人が学資保険の代わりに新NISAを始めたそうです。確実に教育費を貯めていきたいのですが、どちらがいいのでしょうか?
筆者作成 新NISAは、金融商品の利益を一定額まで非課税にする制度であるため、学資保険のような保障や生命保険料控除は存在しません。また投資の性質上、元本が保証されない点にも注意が必要です。しかし、売却や購入は自由にできるため、教育資金だけでなく万が一のときの備えとしても使えます。
教育資金として貯めるならどちらがいい?
次に、教育資金として学資保険と新NISAを利用する場合に、どちらが向いているかについて解説します。 ■学資保険はリスクをかけたくない人向き 学資保険は元本割れのリスクを避けたい人や、支出を減らしたい方におすすめです。お金を増やす側面より、今あるお金をキープして節税で間接的にお金を増やす、「守り」の資産運用といえるでしょう。 増えるペースはわずかではありますが、満期を迎えれば基本的に元金よりも増えたお金を受け取れます。 ■新NISAは大きなリターンがほしい人向き 新NISAは、積極的にお金を増やしたい方に向いた手段です。非課税の仕組みと高い利回りでお金を増やす「攻め」のスタイルといえるでしょう。元本割れのリスクがあるため、投じる金額は無理のない範囲から始めることをおすすめします。 投資は、対象商品や運用スタイルが非常に幅広く、自分に合った投資スタイルがなかなかつかみにくい点が特徴です。そのため、始める前に書籍やWebサイトなどで、ある程度の知識をつけてから臨みましょう。
家計の状況に合わせて選択しよう
学資保険と新NISAのどちらかで迷う場合、家計の収支で判断するとよいでしょう。投資は価格変動による損失のリスクが伴うため、原則として「最悪、減っても許容できる範囲のお金」を使って行います。 実際の資産運用では、貯金できるお金に合わせて、学資保険と新NISAをそれぞれ用意する方法も検討しましょう。 出典 独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構 学資保険 金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部