友人が学資保険の代わりに新NISAを始めたそうです。確実に教育費を貯めていきたいのですが、どちらがいいのでしょうか?
将来の大学資金や子どもの生活費として、学資保険や新NISAで準備する人は珍しくありません。しかしいざ始める場合には、どちらを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。 そこで本記事では、十数年後の資金を形成する方法として学資保険と新NISAのどちらがいいのかについて解説します。
学資保険と新NISAの違い
学資保険と新NISAの主な違いを、図表1にまとめました。 図表1
筆者作成 図表1で比較すると、それぞれ異なる性質を持つ金融商品だと分かります。 学資保険は、一定期間保険料を払い込むことでお金を積み立てるタイプの保険商品です。 子どもの年齢が主に12歳までに加入でき、15歳満期・18歳満期・22歳満期などに合わせて教育資金を準備できます。加入タイミングや内容によって保険料の負担額は異なりますが、原則として早めに加入するほど月々の負担が少額になります。 新NISAは、一定額までの元本による投資で得た利益にかかる税金が免除される制度です。通常、投資額や対象商品に応じて得た配当金や売却益は課税対象ですが、NISA制度を利用することで非課税になります。 投資信託のみに対応した「つみたて投資枠」と個別株(企業の株式)を買える「成長投資枠」の2種類があり、それぞれ年間の非課税枠やリスク・リターンの特徴が異なります。 ■学資保険のメリット・デメリット 学資保険のメリットとデメリットは、図表2のとおりです。 図表2
筆者作成 学資保険は保険商品の特性を生かして、所得税の減額や万が一の病気や事故のときに備えられる点が主なメリットです。一方投資ではないため、増えるスピードは「銀行預金よりはまし」といった程度です。元本は保証されますが、少しプラスされるくらいと認識しておきましょう。 ■新NISAのメリット・デメリット 新NISA のメリットとデメリットは、図表3のとおりです。 図表3