コーヒーメーカーの「保温」をつい切り忘れてしまいます。たいして「電気代」はムダになっていないでしょうか?
コーヒーメーカーは手軽に本格的なコーヒーを飲めるため、コーヒー好きであれば利用している方も多いのではないでしょうか。多くのコーヒーメーカーには保温機能がついており、できあがったコーヒーが冷めるのを防ぎます。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算 しかし、保温を切り忘れてしまう経験をしたことがある人もいるでしょう。この記事では、コーヒーメーカーの保温を切り忘れた場合の電気代の無駄やリスクについて調べてみました。
コーヒーメーカーの保温機能とは
保温機能のあるコーヒーメーカーは、ポットの下部にあるヒーターができあがったコーヒーを保温します。ヒーターが一定の温度を維持するためには、電力が必要です。 コーヒーメーカーには、好みに応じて保温温度を調整できたり、自動的に保温がオフになったりする機能がついたモデルがあります。しかし、自動的に保温がオフにならない場合、切り忘れると電気代の無駄が発生する可能性があります。 ■保温を切り忘れた場合の電気代 コーヒーメーカーの保温機能で消費する1時間当たりの電力量を35ワットアワーとすると、仮に8時間切り忘れた場合の電気代を求める計算は以下の通りです。 消費電力量:0.035キロワットアワー×8時間=0.28キロワットアワー 電気代(電力料金の目安単価を1キロワットアワーあたり31円と仮定):0.28キロワットアワー×31円=8.68円 少額に見えますが、積み重なると無視できない金額になるでしょう。あまり考えられるケースではありませんが、毎日8時間保温をした場合、1ヶ月(30日)ではおよそ260円、1年(365日)ではおよそ3200円です。 ■保温の切り忘れによるリスク 保温の切り忘れにはさまざまなリスクがともないます。長時間の保温状態が続くと、コーヒーメーカー内部の温度が上昇して機器が故障したり、最悪の場合火災につながる可能性も考えられます。とくに、古い機種などではリスクが高まるといえるでしょう。 しかし、コーヒーメーカーには通常、安全装置としてサーモスタットや温度ヒューズなどがあり、一定の温度以上にならないように設計されています。そのため、過剰に心配する必要はありませんが、切り忘れには注意してください。 そのほか、長時間保温されたコーヒーは風味が劣化し、煮詰まって苦みが増す傾向があることから、できる限り早く飲むことをおすすめします。