米海軍や陸上自衛隊、オスプレイの飛行再開へ…不具合のギアボックス検査し安全確保
【ワシントン=阿部真司】米海軍航空システム司令部は20日、一時的に原則停止としていた輸送機「オスプレイ」の運用を再開すると発表した。追加の安全対策として、エンジンからの動力をプロペラに伝えるギアボックスを検査し、一定の基準を満たした機体の飛行を認める。 【動画】日米共同訓練を報道陣に公開、陸自オスプレイでの患者搬送も
AP通信などによると、ニューメキシコ州の空軍基地で11月、オスプレイが墜落寸前となる事案があり、ギアボックスに不具合がみつかった。昨年11月に鹿児島県沖で墜落し、8人が死亡した事故と類似点があったとされる。
同司令部はニューメキシコ州での事案を受け、今月6日にオスプレイの飛行を見合わせるよう海兵隊や海軍、空軍に呼びかけていた。
安全確保した機体から再開
防衛省は21日、陸上自衛隊が保有するオスプレイ計17機(1機は事故で損壊)について、米軍から示された措置を講じ、安全を確保した機体から飛行を再開すると発表した。陸自は10日、任務を除く飛行を一時的に見合わせると明らかにしていた。