自民本部・官邸襲撃事件 春から準備か、男を殺人未遂容疑で再逮捕
東京・永田町の自民党本部と首相官邸が相次いで襲撃された事件で、警視庁に現行犯逮捕された男(49)が、火炎瓶の製造に使った空き瓶を今春から準備していたことが警視庁への取材でわかった。以前から事件を計画していたとみられ、同庁は動機などの実態解明を進める。 【写真】事件後、臼田敦伸容疑者の自宅ガレージには多数の空き瓶があった=2024年10月19日午後、埼玉県川口市、藤田大道撮影 男は職業不詳の臼田敦伸容疑者=埼玉県川口市差間。警視庁は8日、臼田容疑者について、自民党本部前で警備していた機動隊員らへの殺人未遂や火炎瓶処罰法違反などの疑いで再逮捕し、発表した。事件直後から黙秘しているという。 公安部によると、臼田容疑者は10月19日午前5時48分ごろから49分ごろまでの間、自民党本部前で警備に当たっていた警視庁の機動隊員に対し、火炎瓶計5本を投げつけ殺害しようとしたなどの疑いがある。火炎瓶を投げつけたことで、機動隊員の業務を妨害し、近くに止まっていた警察車両を損壊した疑いもある。
朝日新聞社