【独自取材】最近の金正恩総書記が“おかしい”!? ブレまくりの方針に北朝鮮国内が右往左往か…専門家指摘「このような調子でやっていくと国が大変なことになるのではないか」
Q.2024年に入って、日朝会談ができそうだと期待を持ったら、「二度と会いたくない」だとか、日本が北朝鮮に振り回されている感じですが、北朝鮮は日本に対しての方針もブレているのですか? (李教授) 「金与正氏の談話を読むと、兄妹2人で相談しているんですよ。『我が指導者様の心のなかを私が知る由もないけれども…』とわざと書くのは、兄と相談していないからです。本当に日本の首相と会う気だったのかというよりは、今北朝鮮は閉塞状態を打開すべき段階にきているんですよ。そうした場合に、中国やロシアだけではなくアメリカとも話し合う必要があるので、その場合に日本と先に始めた方が手っ取り早いし雰囲気もいい、日本と北朝鮮との問題が解決しなければアメリカと北朝鮮の関係も進展しないということも彼らは分かっているので、日本に意向を打診してきているのです。しかし彼らからすると“拉致問題”は人権問題なので、仮に一部が解決したとしても北朝鮮の人権問題が、瞬く間に世界の話題の中心になる、人権問題は北朝鮮のアキレス腱なので絶対騒がれたくないのです。なので、最初から彼らは『“拉致問題”と“核問題”を言わないのなら会ってもいいよ』という感じです。しかし、日本からするとこの二つの問題なしに金正恩総書記と会う必要はないじゃないですか。それこそ本当に振り回されているんです。まず大前提は、日本は絶対彼らのペースに乗ってはならないんです。彼らは、日本の『早く解決したい』という足元を見ているんです。しかし、彼らからすると絶対譲れない線があります。“拉致問題”を持ち出したら、仮に一部解決しても、これが人権問題となって、瞬く間に日本の世論は“拉致問題”でもちきりになって、全世界で話題にもなってどうなるか分からないので、絶対に触りたくないんです。“核問題”も彼らの頭のなかでは『日本と話すべき問題ではない』ということなんです。なのでこれらを抜きに日本を利用したいんです。なぜ利用したいかというと、金正恩総書記はプーチン大統領だとか習近平主席とは密に連絡を取っているのですが、西側とは話ができない状況ですよね。だから、日本なら話乗ってくれるので、話をしてみせて、雰囲気を作って、今後トランプ氏が大統領になったときに会うというようなことを考えているはずです。そこで、日本は“拉致被害者”の親世代が高齢で焦っているからと日本に話を投げてみたんですが、岸田首相は『前提条件はない』と言いつつも、“拉致”と“核”の二つの問題抜きには応じられませんよね。なので日本がその通りに言ったんです。そして、金正恩総書記が妹の与正氏に「日本はどう言っている?」と聞いたところ「(2つの問題抜きに)絶対に受け入れられないと官房長官が言っているようだ」と伝えて「やめとけ」となって、翌日やめることになったんでしょう。日本は絶対に原則を曲げてはならないです。二人の遊びに付き合ってはダメですが、無視するわけにもいかないので、悩みどころです」
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