【NFL】ジェッツへのWRアダムスのトレードについて「フットボールは甘くない」とレイダースオーナー
マーク・デイビスは亡き父親の後を継いでラスベガス・レイダースの主要オーナーに就任するずっと前から、物心ついた頃にはすでにチームに深く関わっていた。そのため、数々の出来事を目の当たりにしている。
だからこそ、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスをニューヨーク・ジェッツにトレードするという先週のビッグニュースは、デイビスにとって感情的には揺さぶられるものだったが、フットボールの面ではそれほど驚くべきことではなかったようだ。
現地15日(火)にアトランタで開催された秋季リーグミーティング後の静かなひととき、デイビスは『NFL.com』に対し、グリーンベイ・パッカーズとのトレードで大きな期待を背負って移籍してきたオールプロ級の選手を手放すことになったものの、今週が特に厳しい週だとは感じていないと語った。
「こういうことには慣れているから」とデイビスは言う。
「このスポーツの世界で育ってきたんだ。ビジネス面とフットボール面の両方があって、フットボールの面は甘くない。親友のWRクリフ・ブランチだって引退しなきゃならなかったし、いろんな選手がそれぞれのタイミングで引退したり、別の道を選んだりするのを見てきた分、動揺しなくなる」
2022年3月に1巡目と2巡目の指名権と引き換えにパッカーズからアダムスを獲得したレイダースは、当時のヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズ、ジェネラルマネジャー(GM)のデイブ・ジーグラー、そしてアダムスの親友であるクオーターバック(QB)デレック・カーとともに、どのチームもうらやむような成功を収めるつもりだった。しかし、何一つ計画通りに進まなかった。
今のレイダースには、当時の関係者は誰も残っていない。
ハムストリングの負傷から回復したアダムスは、パッカーズ時代にコンビを組んでいたQBアーロン・ロジャースと再び合流し、日曜日の試合で始めてジェッツの選手としてプレーした。アダムスは2024年の契約を再構築した一方で、それぞれ3,564万ドル(約53億1,962万円)となる2025年と2026年の契約には手をつけていない。