大河ドラマ「光る君へ」出演のDAIKI×WOOOLY株式会社“福祉業界でやりがいを感じる瞬間”は「人をつなぐ瞬間」
◆利用者が目指す未来を応援したい
ARISA:リスナーのなかには、福祉現場がどういった形で運営されているのかイメージがつかない方もいらっしゃると思うんです。利用者さんが何人ぐらいいるのか、1日の流れがどういったものになるのかを教えていただけますか? 菊池:規定としては1日20名の方が利用できます。流れとしては朝の9時に送迎車が出ていきまして、10時に事業所に戻ってそこから作業開始です。お昼休憩(ご飯)の時間が1時間あって、2時間ほど15時までお仕事していただきます。 終わったら送迎車に乗って帰っていただく形となっています。就労支援ですけども、なかにはレクリエーションもあります。どこかに出かけたりゲームをしたりすることもあります。 ARISA:菊池さんがこれまで働いたなかで、もっとも思い出に残っているエピソードはありますか? 菊池:いろいろな経験をたくさんさせていただいたんですけども、音楽がとても大好きな利用者さんがいらっしゃったんですね。いつも背中にベースを抱えて事業所にいらしてました。 ARISA:カッコいい! 菊池:ミュージシャンになりたかったそうなんですけど、残念ながらベースを教えてくれる方が誰もいなかったんですね。自分は少し弾けますので、利用時間が終わったあとに一緒にレッスンをしたんですよ。一生懸命やられていたんですけども、残念ながら病気で事業所に通えなくなってしまったんですよね。 彼の座っていた椅子がまだ事業所にあるので、いまでも寂しい気持ちになります。自分がやりたいことや、自分がどうしていきたいのかを明確にわかっている子たちには、なるべくお手伝いができたらなと思っております。 ARISA:事業所に来て、どうしても同じようなルーティンになってしまうことが多いなかで、少しでもワクワクすることや、自分のやりたいことに近付けるのって利用者さんのやりがいにつながるなと思いました。 菊池:僕はウーリーの利用者さんに「とにかく楽しんで事業所に通ってほしい」と言っています。就労していたけど病気になって、働くことが難しくなった。あるいは、自分の障がいのために、自分がやってみたいと思っている仕事になかなか就けない、そういった方々がたくさんいらっしゃいます。 まずは事業所に来て、楽しんでいただいて、いろいろな方とコミュニケーションを取って、友達になって、職員とも知り合いになってほしい。その先にきっと希望にあふれた就労があるんだろうなと思っております。とにかく楽しんでいただければ、次の目標がまた見えてくると思います。 ARISA:「ここにいていいんだ!」という体験って、とても大切ですよね。 (「~DAIKIのInclusive Monday!~『教科書では学べないこと』」2024年8月5日(月)放送より)