【J3プレビュー】大混戦のプレーオフ争い!FC大阪vsSC相模原、富山vs八戸、福島vs沼津と直接対決が目白押しの週末に | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは11月15日から17日にかけて第37節が開催。今節の見どころを紹介する。 ●【11/14 日本代表トレーニング】佐藤寿人が森保監督&遠藤航に直撃インタビュー!
前節は、自動昇格争いが決着の時を迎えた。今治FCが敵地でガイナーレ鳥取に5-0で大勝し、J参入から5シーズン目で初のJ2昇格を決めた。大宮と今治が2枠の自動昇格圏を勝ち取った一方でもうひと枠の昇格権をめぐるプレーオフ争いは引き続き、大混戦だ。3連勝を飾った松本山雅FCと前節大勝したFC大阪がプレーオフ圏内を死守した一方で劇的な黒星に終わったアスルクラロ沼津がプレーオフ圏外へ後退。そこに4試合ぶりの勝利を飾った福島ユナイテッドFCがプレーオフ圏へ再浮上している。大混戦のプレーオフ争いは、どのような結末を迎えるか。残り2試合の見どころとなる。 3位のカターレ富山から11位のFC岐阜まで数多くのチームに可能性が残されているが、今節はその対象チームによる直接対決が3カード行われる。各地でプレーオフの生き残りをかけた激闘が繰り広げられる週末となる。 まずは唯一金曜開催となるカードでは、5位FC大阪と10位のSC相模原が激突。勝ち点「4」差という状況で火花を散らすことになる。 プレーオフ圏内のFC大阪はここを勝ち切れば、プレーオフへ大きく近づくだけに、ホーム最終戦で勝ち点3をしっかりと積み上げることが最も大きなミッションとなる。その前は連敗と足踏みが続いていたが、前節はY.S.C.C.横浜を相手に5ゴールを奪う大勝を収め、得失点差という観点でも大きな収穫を得た。大量得点で勝ち切った前節の勢いを続けられるか。前節ゴールを決めている古川大悟と増田隼司の2トップに期待がかかる一戦となる。 対する相模原は前節、奈良クラブに4試合ぶりの敗戦を喫し、プレーオフ圏が遠のく痛恨の黒星となった。ただプレーオフ圏内まで勝ち点3差とまだチャンスは残されている。その希望をつなぎ止めるためには今節は、勝ちが求められる一戦となる。注目は福井和樹だ。2試合続けてゴールを決めており、調子を上げている。プロ1年目の大卒ルーキーが今節こそは、チームを勝利へ導く活躍を見せられるか注目だ。 直接対決が2カード予定されている日曜日。13時05分にキックオフを迎えるのは、3位富山と9位ヴァンラーレ八戸の一戦だ。 富山は前節、後半アディショナルタイムのラストプレーで吉平翼のゴールで追いつき、勝ち点1を死守した。7試合勝ちなしと足踏みが続くが、そのうち6試合でドローに持ち込んで勝ち点1を積み上げられていることを前向きに捉えたい。その中で迎える今節、引き分け以上の結果でプレーオフ進出が決まるだけに、まずはその条件をクリアしたい。その上でホーム最終戦をしっかりと勝ち切って、プレーオフ進出を決められるか。サポーターに久しぶりの歓喜を届けたいところだ。 対する八戸は6試合負けなしと好調をキープしており、プレーオフ圏内まで勝ち点「2」差。さらに残り2試合は、今節が富山、最終節がFC大阪とプレーオフ圏内にいるチームとの連戦。こちらも十分にチャンスが残されている。3試合連続ドローと勝ち切れない試合が続いていたが、前節は妹尾直哉のゴールで4試合ぶりに勝利を飾り、着実に勝ち点を積み上げられている。この勢いのまま、逆転でプレーオフへ滑り込めるか。そのためにも今節は勝ち点3が問われる一戦となる。 もう一つのカードは、日曜日の14時に幕を開ける6位に浮上した福島と7位に後退した沼津による直接対決だ。 福島は前節、ツエーゲン金沢に一時は追いつかれたものの、途中出場の清水一雅が値千金のゴールを決め、劇的な形で3試合ぶりの勝ち点3を手にした。このまま勝ち続ければ、プレーオフ進出を自力で手繰り寄せられる位置に再浮上できたことは前向きだ。プロ2年目を迎えた今季、リーグ3位の14得点をマークして攻撃を牽引してきた塩浜遼がこの大一番で結果を残し、チームをプレーオフ進出へ導くことができるか。 対する沼津は前節、開始早々の失点で苦戦を強いられたが、試合終盤に齋藤学の”ゴラッソ”で意地を見せた。しかしこのまま試合は終わらず、試合終了間際に再度勝ち越しを許して黒星。このタイミングで初のプレーオフ圏外へ後退した。ただ残り2試合は、福島と松本というプレーオフ圏にいるチームとの直接対決を残しており、連勝すれば自力でのプレーオフ進出の可能性は残されている。まずは敵地での直接対決第一ラウンドを制し、最終節へ希望を繋ぎ止めたいところだ。 土曜日には、3連勝でプレーオフ進出へ前進している4位の松本山雅FCがホームでFC琉球と対戦し、前節5試合ぶりの勝利を飾った8位のギラヴァンツ北九州はホームにAC長野パルセイロを迎え撃つ。大混戦のプレーオフ争いは決着の時を迎えるか、最終節までもつれるか。今節もJ3リーグから目が離せない。