J1町田、最終盤PKで冷や汗ドロー 首位・広島と勝ち点5差、DF望月「最悪を免れた勝ち点1」
◇１９日 Ｊ１第３４節 柏１―１町田（三協フロンテア柏） 町田が犯した一瞬のミスに、最悪の悲劇が凝縮していた。後半１８分、柏に与えた左ＣＫ。手塚の左足から放たれたボールを日本代表ＧＫ谷がキャッチしたはずだった。ゴール裏を埋め尽くした黄色の大応援団が沸く。守護神の両手から球がこぼれ、ＦＷ細谷に頭で押し込まれた。谷だけではなく、ＤＦ昌子もＭＦ白崎も無人のゴールへ向かうボールを見送ることしかできなかった。 「すごくもったいなかった。ここ２試合で、自分たちから発生させている失点を減らしていかないといけない」。黒田監督はあえて名指しを避けたが、前節の川崎戦でキックミス、パスミス、ＰＫ献上のファウルで３失点に絡んだ谷の責任であることは明らかだった。 しかし、後半５０分、ＦＷ藤本が倒されて得たＰＫをＭＦ下田が右隅にねじ込んで同点に追いついた。最終盤に薄氷を踏む思いで勝ち点１を拾い、日本代表ＤＦ望月は「３連敗を避けた（勝ち点）１、最悪を逃れた（同）１」と言った。 町田は優勝戦線を引っ張りながら、直近１０試合でわずか２勝と大ブレーキ。しかし、広島が敗れたため、首位との勝ち点差は「５」。下田は「僕たちらしくしぶとくやっていく」と前を向いた。
中日スポーツ
