ダービー王・平原康多が2年ぶりにKEIRINグランプリへ帰還! 出場14回を数える2024年、悲願達成なるか
今年の顔であり、2025年S級S班所属となる9名の選手たちによる一発勝負。競輪界の一大決戦「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡競輪で開催となる。今回はS班陥落から大復活を遂げ、今年グランプリ14回目の挑戦となるスーパースター平原康多を紹介する。(構成:netkeirin編集部)
10年ぶりにS班から陥落
競輪界の最高ランクS級S班の地位を10年間守り続けてきたスーパースター平原康多。しかし昨年はケガに悩まされ続け、ついにその座を明け渡すこととなった。 S級1班として迎えた2024年も、序盤は苦境が続く。初戦の地元・大宮記念の決勝は埼玉勢5車が結束し万全の体制も2着。続く10年ぶりのFI戦となった名古屋と平塚でも、優勝できなかった。2月に迎えた今年初のGI全日本選抜競輪は二次予選敗退。3月のGIIウィナーズカップには出場すら叶わず、4月の西武園記念決勝はまたも地元5車で敗戦(3着)。 そして4月末に日本選手権競輪(通称ダービー)へ突入。全盛期でも獲ることが出来なかったGIを、平原がどう戦うのかーー。そんなふうに考えるファンも少なくなかっただろう。
快進撃からの復活V! 41歳でダービー王に
ところが平原は、初日の特別選抜予選で、これまでの悪い流れを断ち切るかのように強力メンバー相手に勝利を掴む。最終直線でもギリギリまで踏み込むのを我慢し、別線をけん制、目標の眞杉匠を3着に残しながら勝ち切った。そして準決勝シードのゴールデンレーサー賞に進み、その勢いのまま準決勝2着で決勝へとコマを進めた。 迎えた決勝、平原は吉田拓矢の番手を回り、武藤龍生が3番手を固めた。人気を背負ったのは絶対王者・古性優作と前半戦で絶好調の走りを見せていた清水裕友。レースは、最終周回で仕掛けた吉田が一気のカマシで先行。番手絶好の展開をものにして、平原が悲願のダービー王タイトルを獲得した。
14度目の正直でグランプリ制覇へ
ダービーを制してグランプリ切符をつかみ、SS復帰を決めた平原。しかしその後は、ふたたび順風満帆とはいかない日々が続く。 6月のGI高松宮記念杯最終日に落車、9月のGII共同通信社杯競輪で失格、10~11月には3場所連続で落車。次々と災難が降り注いだが、長期間の欠場せずに戦い続けた。そんな平原の不屈の姿勢に、魅了されたファンは多いだろう。 2022年大会まで、10年連続でグランプリの舞台に立ち続けて来た平原。今回は、出場メンバー中最多となる14回目の挑戦になる。これまで幾度となく好連係で魅せてきた眞杉匠とのタッグで満を持して初の栄冠を獲りに行く。
応援メッセージ
最後に、「競輪ファンが選ぶ KEIRINグランプリ2024注目選手」で平原選手に寄せられたコメントを紹介する。 「落車ばかりだが、調子が上がらないのに、ダービーを獲った!何かもってる男 一度は獲って欲しい」 「眞杉の後ろで大チャンス グランプリを取った姿が見たい」 「競輪を盛り上げてくれたレジェンド。期待を込めて」 「悲願を達成して欲しい」 「グランプリ最多出場なので、今年こそ優勝してくれると思う」