「バスほどの大きさ」米東部で謎の飛行物体の目撃相次ぐ、住民らに広がる不安
「スクールバスほどの大きさで、上空およそ50メートルに浮かんでいた」 エヴァン・カトラーさんは最近、米東部ニュージャージー州モントクレアで夜空に浮かぶ巨大な飛行物体を目撃し、完全に不意を突かれたと語った。 「突然、月が私の左側に動き、私の方に向かってきた。そこで『あれは月じゃない、飛行機かもしれない』と思った。物体はさらに近づき、木々の真上に浮かんでいた。巨大なドローンのようにも見えたがわからない、見たことがない。ステロイドを投与されたドローンのようだった」 カトラーさん以外にも、多くの住民がこうした物体を目撃している。連邦航空局は11月18日以降、同州モリス郡付近で同様の報告を受けているという。 「不審な飛行物体を目撃した時に、誰に連絡すべきかもわからない。UFOを目撃した場合の通報先を、電話帳で探すというわけにもいかない。あの物体がUFOだとも思わなかった。当初は何か奇妙な、軍事機密の航空機実験か何かだと思った」 米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省は12日、ドローンの目撃情報について安全保障上の脅威をもたらす証拠はないとの見解を示した。 米ホワイトハウス カービー報道官 「目撃情報の多くは、実際は合法的に飛行している有人航空機のようだ」 ホワイトハウスの報道官は、連邦当局と州当局が調査を行っていると述べた。 同州ペクアノック郡区のライアン・ハード首長は、住民が不安に感じていると明かした。 「答えが欲しい」 「ニュージャージー州では今、数百・数千の物体が住宅地に飛来している。地上60メートルほどの高さで飛んでおり、これは最優先事項だ。何が起きているか突き止めなければ。答えを求めている」 住民 カトラーさん 「人口の多い地域で夜間、上空を何かが飛んでいる。少しは情報の透明性を確保し、心配する必要はないと知らせてほしい。人々は少しパニックを起こし始めている」 ニュージャージー州とニューヨーク州の上院議員らは、FBIと国土安全保障省、連邦航空局に書簡を送付。目撃情報に対する懸念を表明し、「可能な限り早く」状況を説明するよう求めた。