「ミウラS」のレストア途中車両が30周記念モデル「ディアブロ SE30」とともに展示…「オート・エ・モト・デポカ」のランボルギーニブースを紹介
わずか150台生産された限定モデル
一方、展示されたディアブロSE 30は、わずか150台の限定生産のうちの99番目に生産されたもの。このモデルは1993年9月にランボルギーニ社の創立30周年を記念して発表されたもので、鮮やかな紫色の外装色が特徴である。展示されたディアブロSE 30は1994年に製造され、1995年4月にドイツに納車された。数カ月前に米国の個人コレクターから送られ、オリジナルの状態のまま保存されたこのモデルは検査を受けた後、ポロストリコから真正の証明書が発行された。 このディアブロSE 30はラジオ付きCDプレーヤー、4点式ハーネスシートベルト、消火器、グレーレザーのセンターインサートを備えたステアリングホイールが装備されている。SE 30シリーズはパネルやホイールにマグネシウム合金を多用し、125kgもの大幅な軽量化を実現したことで知られている。主な特徴としては、再設計されたエンジンフード、機能的な調整式リアスポイラー、特殊合金ホイールなどがある。 シャシーはコックピットから調整可能な革新的なトーションバーの導入により改良され、専用に開発されたシリンダーヘッドとインテークマニホールドを備えたエンジンの電子制御管理システムにより、7000rpmで525psの出力を実現した。
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「アウト・エ・モト・デポカ」というイベントに多くの自動車メーカーが参加するようになった。1983年に展示車1000台、来場者1万人からはじまったこのイベントは2023年までの40年で展示車5000台、来場者13万人まで成長した。「The world of Classics」という名のクラシックカーエリアも広く取られていることで、長い歴史を持つ自動車ブランドとの親和性も高い。マセラティも1969年式の「ギブリ スパイダー」を展示したと発表している。 今回、ランボルギーニはレストア部門であるポロストリコが中心となってクラシックモデルの展示を行い、そのプログラムと技術力を披露した。単純にメーカーお墨付きの高品質車を再生することは、ブランドの歴史を正しく継承するという意味でも価値が高いが、ビジネスとしても大きな可能性を秘めているように思える。 イギリスのラグジュアリーブランドはここのところビスポークの新車を販売することに力を入れている様子がみられるが、イタリアブランドはといえばすでに販売された車両のレストアを重要視しているようだ。まるで海を渡り世界各国で新しい植民地を獲得していったイギリスと、古代ローマの建築物をいまだ大事に維持しているイタリアのお国柄が現れているようで面白い。
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