“最強助っ人”元阪神のランディ・バースは今度こそ14日発表の野球殿堂入りを果たせるのか?
日本の野球殿堂入りの発表、通知式が14日、東京ドーム内の野球殿堂博物館で行われる。引退後5年以降の選手で、その後15年間が選考対象となるプレーヤー表彰と、監督、コーチ引退後6か月以上、もしくは引退後21年以降の選手が候補者となるエキスパート表彰に分かれていて、先月、プレーヤー21人、エキスパート16人の候補者が発表されている。 プレーヤー表彰は野球記者、エキスパート表彰は殿堂メンバー&野球記者の投票により選考され、有効投票数の75%以上を得票した候補者が殿堂入りを果たすことになっている。今年度は、新候補としてプレーヤー表彰では、元ヤクルト、日ハムで現・侍ジャパン監督の稲葉篤紀氏、日米で活躍、現在は独立リーグ福島の代表兼監督の岩村明憲氏、元日ハムの金子誠氏、元近鉄、ドジャース、中日などで活躍し、通算2101安打、404本塁打の中村紀洋氏の4人、エキスパート表彰では元阪急で指導者としてダルビッシュ有らを育てた佐藤義則氏、元巨人で、日ハム、ヤクルト監督、GMとしても野球界に貢献した高田繁氏、 元広島で名捕手として鳴らし、広島監督、ソフトバンクのコーチなどで活躍した達川光男氏の3人が加わった。注目は、ヤクルトの高津臣吾・新監督の殿堂入りと、昨年度、投票数3位まで押し上げてきた元阪神のランディ・バース氏の合否だろう。 昨年度はプレーヤー表彰では元中日の立浪和義氏が287票(77.4%)、エキスパート表彰では、元中日で横浜監督時代には日本一にもなった権藤博氏が102票(76.7%)の得票で選ばれた。野球殿堂の投票は、野茂英雄氏、松井秀喜氏らよほどのインパクトのある新候補者以外は、票を積み上げてきた候補者が当選する“年功序列”の傾向が強く、選出者に流れた票が、翌年度にばらけるため、惜しくも次点だった候補者が、翌年に選ばれるケースが少なくない。 昨年度のプレーヤー表彰の次点は、ヤクルト、ホワイトソックスなど日米でストッパーとして活躍、日米通算313セーブの高津臣吾氏(現ヤクルト監督)の225票(60.6%)で3位が元巨人で犠打の記録を持つ川相昌弘氏の188票(50.7%)。エキスパート表彰は、阪神、西武でホームランバッターとして活躍、阪神時代の1975年には王貞治氏の14連続本塁打王を阻止、通算474本塁打を放っている田淵幸一氏が次点の86票(64.7%)で、3位は84票(63.2%)のバース氏だった。過去の傾向から見れば、高津氏、田淵氏、バース氏に殿堂入りの可能性がある。