来年10月末までにバスなど乗務員200人採用へ…両備G「ドライバーを稼げる・働きやすい・誇れる職業に」
両備グループは、来年10月末までの1年間、バスやトラック、タクシーなどの乗務員200人の採用を目指す。昨年6月から実施した大規模採用活動に続く第2弾で、次の100年を見据えた運輸交通サービスの基盤を作る。
同グループは昨年6月からの1年間、物流業界の人手不足が深刻化する2024年問題に対応するため、交通運輸部門が連携して一括採用を実施した。1054人の応募があり、216人を採用。給与の引き上げなど処遇改善も進めた。ドライバーは今年10月末現在で1737人。50歳代以上が65%で、女性は4%にとどまる。
今回の募集では、一部の会社で家族乗車証や奨学金返還支援の制度を創設。岡山電気軌道では、路面電車とバスの両方を運転する「二刀流乗務社員」について、手当額や育成計画を示して改めて募集する。タクシー会社では、育児と両立できる1日8時間、週休2日制勤務や短時間勤務を導入する。
会社説明会や、バスやトラックの未経験者向け運転体験会を開くほか、特設サイトなどで応募を呼びかける。両備ホールディングスの大上真司・常務執行役員は「ドライバーを稼げる、働きやすい、誇れる職業にして、年齢、性別を問わず選んでもらえるよう取り組んでいく」と話している。