磐田がスキラッチ氏の訃報に追悼「ジュビロに残してくださったものは、これからもずっと 私たちの心に生き続ける」
ジュビロ磐田は18日、1994年から1997年まで同クラブに在籍した元イタリア代表FWサルヴァトーレ・スキラッチ氏の訃報についてクラブ公式サイトで声明を発表した。 1964年12月1日生まれのスキラッチ氏はメッシーナでプロキャリアをスタートさせると、その後はインテル、ユヴェントスという国内屈指の名門でプレー。セリエAでは通算120試合の出場で37ゴール12アシストをマークし、コッパ・イタリアやヨーロッパリーグ(EL)では優勝も経験した。1994年に加入した磐田では、現役を引退する1997年までプレーし、公式戦通算93試合の出場で65ゴールをマークするなど驚異的な決定力を見せ付けた。 また、1990年にデビューしたイタリア代表では国際Aマッチ通算16試合に出場し7ゴール1アシストをマーク。FIFAワールドカップイタリア1990では6ゴールを挙げて大会得点王に輝き、イタリア代表の3位に大きく貢献した。同大会では大会最優秀選手賞(MVP)も受賞している。 そんなスキラッチ氏は2022年に結腸がんを患っていることが明らかになり、以降は2度の手術を受けるなど闘病生活を送っていたという。先日にはイタリアの国営放送『RAI』が深刻な状態でパレルモ市民病院に緊急入院した」と報じ、容態が心配されていたが、18日に59歳という若さで帰らぬ人となってしまった。 クラブOBであるスキラッチ氏の訃報に接し、磐田が発表した声明は以下の通り。 「この度、サルヴァトーレ・スキラッチ氏のご逝去に接し、クラブ一同、深い悲しみに耐えません。心よりご冥福をお祈り申し上げます」 「スキラッチ氏は1994年から1997年まで当クラブに在籍しました。1990FIFAワールドカップイタリア大会得点王の前評判通りの高い技術と本能的なプレーでゴールを量産し、ジュビロのみならず日本のストライカーに大きな影響を与えました。選手やファンからは‘トト’の愛称で愛され、今でもジュビロのレジェンドとして、クラブの歴史に深く刻まれております」 「1999年に現役を引退され、その後は故郷パレルモでサッカースクールを運営されながら、タレント活動や解説者としてもご活躍されました。また、慈善活動にも積極的に取り組み、サッカー界への大きな貢献をされました。その人間味あふれる温かい人柄と情熱は、今なお多くの人々に敬愛されています」 「最近は体調を崩されていたとのことでご回復をお祈りしておりましたが、このような結果となり大変残念です。もうお会いすることは叶いませんが、スキラッチ氏がジュビロに残してくださったものは、これからもずっと私たちの心に生き続けるでしょう」 「ご遺族の皆様に、心よりお悔やみを申し上げますとともに、スキラッチ氏のご冥福をお祈り申し上げます」
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